
【新卒】アクセンチュアは就職難易度が高い?採用大学と採用倍率まとめ
「アクセンチュアの就職難易度ってどのくらいなのだろう?」
「求められる学歴や内定倍率はどのくらい高いのかな?」
アクセンチュアに就職したいと考えているあなたは、このような疑問や不安を抱えているのではないでしょうか。
結論から言うと、アクセンチュアは数ある企業やコンサルティング業界の中でも、就職難易度が高い企業です。
アクセンチュアに新卒で入社したいと考えているなら、就職難易度や採用大学、求める人物像などを理解しておくことが大切です。
そこでこの記事では、以下について解説します。
本記事を読めば、アクセンチュアの選考の際にどんな志望動機やガクチカをアピールすべきなのか分かりますよ! 目次 結論からいうと、アクセンチュアの就職難易度は極めて高いです。 実際に東洋経済新報社が発表している「入社が難しい有名企業ランキング」によると、アクセンチュアは第44位にランクインしています。 出典:東洋経済オンライン「最新版「入社が難しい有名企業」ランキング200社対象に加わった外資系コンサルが軒並み上位に」 「44位」と聞くと地味に感じるかもしれませんが、それでも日本の有名企業の中ではトップクラスの順位です。 その人気の高さから、新卒採用倍率が極めて高いNTTデータよりも難しいとされています。 なぜアクセンチュアは就職難易度が高いのでしょうか。 その理由としては以下の2つが挙げられます。アクセンチュアは数ある企業のなかでも屈指の就職難易度を誇る
アクセンチュアの就職難易度が高い2つの理由
これらの理由について、1つずつ確認していきましょう。
1.採用大学のボリュームゾーンが早慶以上
大手ビジネスメディアであるダイヤモンド・オンラインによると、2020年度のアクセンチュアの採用大学ランキングは以下のとおりです。
順位 大学名 採用者数 1位 慶應義塾大学 62人 2位 早稲田大学 49人 3位 東京大学 38人 4位 京都大学 30人 5位 大阪大学 23人 6位 上智大学 16人 6位 東京理科大学 16人 8位 明治大学 13人 9位 名古屋大学 12人 10位 筑波大学 11人 10位 中央大学 11人 出典:ダイヤモンド・オンライン「アクセンチュアと野村総研、コンサル2社の「採用大学」ランキング2020!【全10位・完全版】」
上記のとおり、採用実績校は早慶や有名国立大学に集中しています。
一部MARCHの名前もありますが、全体的にはかなり少数の部類です。
こういった「求められる学歴の高さ」が、アクセンチュアへの就職が難しい要因になっています。
2.新卒の採用倍率が数十倍を超える
大手就活サイトであるリクナビによると、アクセンチュアのプレエントリー候補リスト登録人数は、2022年1月時点で31,000人を超えます。
出典:リクナビ2022「アクセンチュア株式会社」
これに対し、2022年度の採用人数は「301名〜」です。
仮に採用人数を500人だと仮定したうえで、プレエントリー候補リストに登録している人すべてが応募した場合、採用倍率は60倍を超えます。
「そんなに倍率が高くなるの?」と思われるかもしれませんが、アクセンチュアの就職人気度を考えると現実的にありえる数字です。
実際に大手就活サイトであるキャリタス就活2024によると、アクセンチュアは総合ランキングで第12位にランクインしています。
出典:キャリタス就活2024「就職希望企業ランキング」
このことからアクセンチュアの採用倍率は、数十倍を超えると見てほぼ間違いないでしょう。
アクセンチュアに学歴フィルターはある?
アクセンチュアは学歴フィルターを設けている可能性が極めて高いです。
というのも、過去の採用実績校の中に、中堅大学以下大学の名前がまったく見られないから。
実際に、マイナビが公開している過去の採用データが以下のとおりです。
青山学院大学、大阪大学、お茶の水女子大学、学習院大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、国際基督教大学、上智大学、創価大学、中央大学、津田塾大学、東京大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京女子大学、東京理科大学、同志社大学、東北大学、名古屋大学、日本女子大学、一橋大学、広島大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学
本当に学歴フィルターがないのなら、1つくらいは中堅大学の名前があってもいいはずです。
それがない以上、「アクセンチュア」には学歴フィルターがあると考えるのが妥当です。
なお、「そもそも学歴フィルターって何のためにあるのだろう?」と気になっている人は、以下の記事もチェックしてみてください。
アクセンチュアを目指すなら「未来のアクセンチュアに必要なDNA」を意識しよう
アクセンチュアで内定を獲得するには、学歴だけでなくきちんとした就活対策が必要です。
この対策をするうえで最も優先順位が高いのが、同社が掲げる「未来のアクセンチュアに必要なDNA」を理解することです
これはアクセンチュアが求める人材像を端的に表したもので、公式サイトにもその重要性が記載されています。
出典:アクセンチュア株式会社「求める人材像 l 採用情報」
「未来のアクセンチュアに必要なDNA」は、以下の10個の要素によって構成されています。
アクセンチュアの選考に望む際は、志望動機やガクチカなどにこの10個の要素を絡めていきましょう。
以下の見出しから、具体的にどう絡めていくのかを解説していきます。
1.背伸びをしてでも目標へ手を伸ばさずにはいられない
「背伸びをしてでも目標へ手を伸ばさずにはいられない」は、「目標意識の高さ」と「それを目指す原動力」について問う要素です。
こちらは勉学をはじめ、アルバイトやサークルなど様々なエピソードに絡めてアピールできます。
特に、TOEICのように目標を定量数値化しやすいものだと、アピール内容が伝わりやすいのでおすすめです。
ただし注意したいのは、「見栄を張って闇雲に高い目標を設定すればよい」というわけではないことです。
現実的に達成可能な目標を設定したうえで、自分を突き動かした原動力は何だったのかを述べましょう。
2.チャレンジに、手加減をしない
「チャレンジに、手加減をしない」は、「物事に挑戦する意欲」について問う要素です。
これまでの学生生活の中で、何らかの困難に直面した経験は誰にでもあるはずです。
それを解決するために、どのような対策を取ったのかを述べましょう。
また「手加減をしない」という文言からもわかるとおり、この要素ではチャレンジに対する徹底ぶりが問われています。
そのため、実践した対策の数が多ければ多いほど評価に繫がりやすいです。
3.自分も会社も世の中までも、変えたいと望む
「背伸びをしてでも目標へ手を伸ばさずにはいられない」は、「志の高さ」について問う要素です。
ここでは主に志望動機を語ることになります。
具体的には「なぜコンサル業界を志望したのか?」「アクセンチュアである必要性とは何か?」を重点的に述べましょう。
それに絡めて自身の成長目標をアピールできると効果的です。
4.常に次のステージを見据え、自らの開拓に貪欲である
「常に次のステージを見据え、自らの開拓に貪欲である」は、「目標達成後の視野の広さ」について問う要素です。
たとえばアルバイト先での売上やTOEICの点数など、自分で掲げた目標を達成しただけで満足してしまう人はかなり多いです。
しかし、上記の目標はいずれもゴールに到達するための通過点に過ぎません。
自分の視野の広さをアピールするためにも、目標を達成した後のさらなる目標について述べましょう。
5.タフな状況も、先頭に立ち楽しめる情熱がある
「タフな状況も、先頭に立ち楽しめる情熱がある」は、「忍耐力」や「それを支える熱意」について問う要素です。
アクセンチュアをはじめとした外資系コンサル企業は、基本的に激務だとされています。
そのため生半可な覚悟では仕事が長続きしません。
実際に、リクナビに掲載されているアクセンチュアの平均勤続年数は4.8年と極めて短いです。
出典:リクナビ2022「アクセンチュア株式会社」
採用担当者は新入社員の早期退職を何よりも嫌がるので、「自分は挫けずに仕事に取り組める」ということをアピールしましょう。
具体的にはクラブ活動やアルバイトなどで経験した困難と、なぜそれを乗り越えられたのかを述べてください。
6.あるべき姿を追求するためには、立場や関係性を超えた主張を厭わない
「あるべき姿を追求するためには、立場や関係性を超えた主張を厭わない」は、「相手の立場に関係なく本音をいえるかどうか」について問う要素です。
端的にいってしまえば「アクセンチュアではイエスマンは求められていない」ということを意味しています。
たとえばあなたは、大学の先輩やアルバイト先のお客さんなど、立場的に意見が言いづらかった相手にもきちんと意見を述べられるでしょうか。
それを実際のエピソードを交えつつアピールしましょう。
7.信念に基づき、主張し、実際にやりとげる
「信念に基づき、主張し、実際にやりとげる」は、「仕事に対する姿勢」について問う要素です。
一般的に人は、自分の目標を周りの人に宣言すると目標達成しやすくなるとされています。
これは周囲の人たちの目がある種のプレッシャーになるからです。
もしアルバイトや勉強などで自分の目標を宣言したことがある方はぜひアピールしましょう。
また、周りの人に目標宣言をした理由について、自分なりの考えがあればそれも述べてください。
8.チームワークの可能性を信じる
「チームワークの可能性を信じる」は、「協調性」について問う要素です。
アクセンチュアは、ほかのチームや部門の人たちとも協力し合うのが当たり前の社風となっています。
そのため個人のスタンドプレーは求められていません。
これは、社員が記したブログ記事やインタビューからも明らかなとおりです。
コンサルというと個人事業主の集まりと言われがちですが、アクセンチュアの仕事はひとりで完結できるものはありません。一人ひとりは個人事業主並みの責任感を持ちながら、チームとして誰かの役に立つのであれば協力したいと考えるメンバーが揃っています。それがアクセンチュアの強みだと考えます!
出典:アクセンチュア株式会社「アクセンチュアのチーム体制やプロジェクトワーク(コンサルタント)」
たしかにアクセンチュアには独特のチームワークがありますね。そもそもアクセンチュアは、チームでやらないと超えられないような高レベルの課題を任される会社ですから、個人の能力だけではどうしようもない、という側面もあるでしょう。1人ひとりが自分の仕事を抱え込んでしまうようではどうしようもない難しい課題に取り組んでいるんです。技術寄りのフィールドにいる人間はともすると自分の仕事領域を勝手に決め込んで抱え込みがちですが、それでは成果を上げられません。
出典:キャリアインキュベーション株式会社「アクセンチュア – 現職コンサルタントインタビュー」
スポーツやアルバイトなど、チームワークが問われる出来事を通じて得た考えがあればそれをアピールしましょう。
9.多様な文化、相違する意見の中にこそ宝石があると知っている
「多様な文化、相違する意見の中にこそ宝石があると知っている」は、「多様性」と「受容性」について問う要素です。
アクセンチュアは、世界最大規模を誇る多国籍企業です。
仮にそこが日本支社であったとしても、人種、国籍、宗教などありとあらゆる属性の社員が集まっています。
そのため、異文化交流や海外留学の経験があれば、ぜひアピールしてください。
また、アクセンチュアは選考の過程でグループワークやディスカッションを行います。
その際には「自分と異なる意見も尊重できるか」が問われるので、以下の記事を参考に議論をまとめる練習をしておきましょう。
10.常に誠実さを失わず、言行一致の気概がある
「常に誠実さを失わず、言行一致の気概がある」は、前述の「信念に基づき、主張し、実際にやりとげる」とかなり似通った要素です。
基本的なアピール内容は変わりませんが、こちらは「誠実」という言葉により重きが置かれています。
面接のような緊張状態に置かれると、人はつい思ってもいないことを喋ったり、話を脚色してしまったりします。
しかし、アクセンチュアではこういった準備不足を見抜かれる可能性がほかの会社以上に高いです。
そのため、大学のキャリアセンターを利用するなどして、事前に面接の練習を重ねておこう。
以下の記事では1人でも出来る面接の練習方法を解説しているので、あわせてチェックしてください。
志望動機に「未来のアクセンチュアに必要なDNA」を絡めよう
アクセンチュアは日本の企業の中でも屈指の就職難易度を誇ります。
その主な理由は採用大学のボリュームゾーンが早慶であること、新卒の採用倍率が数十倍を超えることの2つです。
また、アクセンチュアの内定を獲得するには、同社が掲げる「未来のアクセンチュアに必要なDNA」を深く理解する必要があります。
これから選考に臨む方は、自身の志望動機やガクチカに10個の要素を反映させましょう。