
電通と博報堂の違い!5つのポイントで強みや弱みを対比分析
「電通と博報堂ってどう違うの?」
「広告代理店の2強について詳しく知りたい!」
広告業界に興味はあるけど、2社の違いについていまいちわからないという方もいるのでないでしょうか。
この記事では、電通と博報堂の2社の違いを5つのポイントで比較して紹介していきます。
事前勉強が広告代理店の内定を勝ち取る近道です!
この記事を読んで、広告代理店のトップ企業の内定を勝ち取りましょう!
おすすめの広告代理店のランキング(売上)については、こちらの記事で解説しているので、参考にしてみてください。
目次
電通と博報堂の基本情報
まず電通と博報堂の基本情報について紹介します。
1.基本情報
国内の広告代理店売上高ランキングトップの2社の基本情報です。
トップ2とはなっていますが、電通と博報堂では売上高で大きな差がついているのが現状です。
後述しますが、売上、従業員数で大きな差がついているのは、海外への事業進出が原因となっているからです。
その他電通と博報堂の違いを、それぞれ以降の章で比較検討していきます。
電通・博報堂2社を5つのポイントで徹底比較
この章では、電通と博報堂について以下の5つのポイントで比較します。
- 社風
- 注力分野
- 強み
- 弱み
- 選考
それぞれ詳しく見ていきます。
1.社風
この章では、電通と博報堂の社風について紹介します。
#1:電通の社風
電通の社風は体育会系で熱量が高いことが特徴です。
上下関係を重んじる風潮があり、社会人のルールやマナーには特に厳しいようです。
自分で仕事を見つけ、自分で仕事を行なう風潮があるためにやりがいや達成感を感じている社員が多いことも特徴です。
一方、仕事量が多いことから労働基準法違反となり社会的批判を受けている一面も持ち合わせています。
口コミサイトでは以下のような意見がみられます。
「面倒見の良い社員が多く、上下関係を大切にしつつも、若手が意見を発信できる機会は多い。」
「仕事も休息も自ら創るもので、与えられるものではないといった考えが社内では浸透している。」
上記のことから、電通は厳しい環境で自分を成長させたい人に向いていると言えます。
#2:博報堂の社風
博報堂の社風は自由とクリエイティブ性を重視しているといえるでしょう。
以前から、体育会系の電通と紳士の博報堂と称されていたこともあり、誠実で丁寧な雰囲気を売りにしています。
生活者起点・クライアントファーストの理念が徹底されており、よりクリエイティブな製品を作り出そうという姿勢で仕事が行われています。
上下関係は特別に厳しいわけではなく、社員同士で友好なコミュニケーションがとりやすいようです。
口コミサイトでは以下のような意見がみられます。
「希望すれば、活躍の場を変えることができるので、幅広い経験ができ、キャリアの形成には良いと思う。」
「自己の裁量で仕事を進めることができるので、自己管理能力が必要だと思う。」
上記のことから、博報堂は自由な雰囲気で自分の能力を活かしたい人に向いています。
2.注力分野
この章では電通と博報堂の注力分野について2社で比較を行います。
#1:電通の注力分野
電通は現在、デジタル領域での事業拡大に注力しています。
下記の表でもわかるように、2014年ではデジタル領域での利益がグループ全体で31%でしたが、2019年時点で48%と5年で2割弱もデジタル領域の利益が上がっています。
引用:https://www.group.dentsu.com/jp/ir/ataglance/
電通では特に、海外事業でのデジタル領域に注力しています。
海外事業の目標としては「100%デジタルエコノミー」を掲げ、デジタルに関するビジネスの割合を100%にしようとしています。
例えば、年率8%の経済成長が見込まれているインドでは、早期からの投資の成果により、国内最大ののデジタルエージェンシーグループとなりました。
上記のように、電通は海外でのビジネス領域に注力し、着実に結果を伸ばしております。
#2:博報堂の注力分野
博報堂では、広義でのデジタル領域を注力分野としています。
博報堂は、従来の統合広告会社としての機能に加え、多様化するニーズに対応するため、新たにデジタルソリューションを提供する機能を発足しました。
従来から生活者目線を理念とする博報堂は、生活者データの蓄積に取り組んでおり、そのデータを駆使した価値を提供しようとしています。
特に「生活者データ・ドリブン・マーケティング」計画に重点を置いています。
この計画によって、従来よりも具体的な個人のデータに着目し、クライアントのビジネスに役立てようとするものです。
博報堂は上記のように、個人データを中心としてデジタル領域での事業拡大に注力しています。
3.強み
この章では、電通と博報堂の強みについて紹介します。
#1:電通の強み
電通の強みは事業が国際的に展開されていることです。
国内の広告代理店としてはトップの地位を確立している電通ですが、世界の広告代理店でも第5位の売上を誇り、高い地位を築いています。(博報堂は第10位の売上です。)
海外展開は主にM&Aで行なわれており、グループ全体では9割近い子会社が海外にあり、海外市場では9.5%の高い成長率で総利益が増加しています。
#2:博報堂の強み
博報堂はインターネット広告が強みとなっています。
インターネット広告では、サイバーエージェントに次いで業界第2位の高い売上を計上しています。
2018年にインターネット広告大手のDACを完全子会社化したことで、さらにインターネット広告部門を強化していくようです。
先述したように、インターネット広告の伸長とともに、博報堂がどれほど成長できるかに期待が高まります。
4.弱み
この章では電通と博報堂の弱みについて紹介します。
#1:電通の弱み
電通はインターネット広告の分野で他社に対して弱いといえます。
2019年に電通が発表したデータでは、インターネット広告市場はテレビメディア市場を抜き、最も需要がある市場となっています。
従来のテレビメディア広告から、今後はインターネット広告が主要となることが予想されています。
しかし、下記のグラフでもわかるように、電通のインターネット広告売上はサイバーエージェント・博報堂に大きく差をつけられているのが現状です。
引用:https://en-courage.com/articles/185
ただし、電通はM&Aで、専門性の高い子会社を国内外問わず買収しデジタル領域への注力をしているので、海外の売上の今後期待できます。
#2:博報堂の弱み
博報堂の弱みに海外への事業進出が弱い点があげられます。
電通は海外145の国と地域に進出し順調に売上を伸ばしているのに対し、博報堂は21か国の進出のみにとどまっています。
また、海外売上高の比率でみても、電通は60%も占めているのに対し、博報堂は10.8%にとどまります。
中期計画とし今後は、特に中国・ASEANを中心にM&A行い、専門性・先進性をとりこんでいくことが発表されています。
海外進出比率は現状では低いものの、今後の東アジア地域の進出には期待できます。
5.選考
この章では、電通と博報堂の選考の違いについて紹介します。
#1:電通の選考
電通の採用試験では、ES→筆記試験→1~4回の面接またはグループディスカッションが一般的な流れです。
その中でも、以下の2つのことが重視されます。
まず、電通の採用試験ではプレゼン能力があるかどうかについて問われます。
入社後は、クライアントに対してプレゼンをする機会が多いため、この能力を判断材料の1つとしています。
特に、面接官に楽しく、興味を持って聞いてもらえるように工夫することが重要となってきます。
次に、電通の面接ではストレス耐性があるのかについての質問が多いです。
入社後は仕事量が多く、体力が必要となる仕事場なのでついていけるのかどうかという確認がなされます。
部活動の経験や日ごろの運動などを述べて、自分に体力があることをしっかりと伝えられるようにしてください。
#2:博報堂の選考
博報堂の選考はES→webテスト→一次面接→GD→二次面接といった形式が一般的です。
その中でも、以下の2つに点に関して重視しています。
まず、博報堂の人材は「粒ぞろいより、粒違い」が重要であるとされ、個性が重要視されています。
博報堂はいろいろな価値観を持つ人がともに業務を行うことで、新しい切り口からアイデアを練ろうとする姿勢を大事にしています。
そのため、面接では自分の個性を中心に話すことが需要となってきます。
次に、先述したように博報堂は生活者目線の姿勢を強みとしており、生活者目線ができるかどうかを重要視しています。
そのため、流行文化の背景や消費者の購買理由を分析の力が問われます。
具合的には、「最近気になっているもの」「InstagramとFacebookのどちらが良いか」といった質問が問われます。
上記のような質問の回答は面接現場では思いつきづらいので、しっかりと準備をしていくべきです。
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まとめ
この記事では、電通と博報堂の違いについて紹介しました。
両社とも企業体制から、人材雇用に対する考え方に明確な差があって非常に興味深いです。
以下の記事も参考にして、広告代理店業界について詳しく調べて内定を勝ち取りましょう!