
商社マンとは?商社マンの【仕事内容・年収・合コン事情・結婚】などを解説!
「商社マンってどのような人を指すんだろう?」
「商社マンって高給、モテるといったイメージがあるけど、実際どうなんだろう?」
このように商社マンに興味はあるけれども、うまくイメージが掴めていないのではないでしょうか。
そんな就活生のために、5大商社に勤める現役商社マンが商社マンについて以下の4点で徹底的に解説します!
- 商社マンとは
- 商社マンの仕事内容
- 商社マンの年収
- 商社マンの恋愛事情
この記事を読んで、商社マンについて理解して内定を勝ち取りましょう。
総合商社に内定したい学生は以下の記事を目を通しておきましょう。
目次
1.商社マンとは
あなたは「商社マン」とは、どのような人物を想像しますか?
皆さんが想像する商社マンは、主に次のようなものでないでしょうか。
- 高給取り
- 激務
- モテる
結論からいうと、商社マンはあなたのイメージ通りです。
それぞれのイメージについて、実情を次の表にまとめます。
仕事環境 | 会社や部署によるが、激務ではない。 職場環境は良くなってきている |
給料 | 20代で1,000万円以上がほとんど。 |
恋愛 | かなりモテる。 20代で結婚する人が意外と多いが、独身貴族も多く、結婚と独身の割合は半分半分。 |
それでは、商社マンの仕事内容や給料、商社マンの恋愛事情について詳しく解説します。
2.商社マンの仕事内容
商社マンの仕事内容は、部署によって異なり、仕事の忙しさや忙しい時期も部署によって大きく異なります。
ですが、商社での業務は、近年の働き方改革により、大きく改善されてきています。
ここでは、次の3点で商社マンの働き方について解説します。
- 商社のビジネスについて
- 商社マンの仕事内容
- 商社マンが激務でなくなっている理由
この項目を読めば、商社マンが激務でないことが必ず理解できます。
(1)商社のビジネスについて
- トレードビジネス
- 事業投資ビジネス
これらについて、わかりやすく説明します。
#1:トレードビジネス
トレードビジネスとは、A会社から商品を仕入れ、それをB会社に販売する、一般的な卸売業務です。
ただし、商社はただ物を右から左に流すのではなく、物を運搬する際のリスクや、運搬時に発生する諸手続きを顧客の代わりに行うサービスも提供しています。
このように、トレードビジネスとは、買い手と売り手の間に立って物を売買したときの手数料(手間賃)で利益を得る業務です。
#2:事業投資ビジネス
事業投資ビジネスとは、国内外問わず企業の買収や業務提携を行い、利益を得るビジネスです。
その中で特に大きな商社の事業投資ビジネスの特徴は、買収後に自社社員を派遣して経営改善を図ったり、自社のサービス・部門とのシナジー効果を目指すことで、買収後の価値向上を目指します。
事業投資ビジネスとは、このように買収先の企業を自社に取り込んで価値を向上させることで利益を上げるビジネスです。
(2)商社マンの仕事内容について
商社マンの業務は、大きく分けて次の3つの業務に分けられます。
- 営業業務
- 事業管理業務
- 管理部門スタッフ業務(人事、経理など)
それでは、それぞれについて詳しく解説します。
#1:営業業務
商社マンの営業業務は、メーカーの製品調達や販売をサポートするのが主な仕事です。
例えば、製品調達の場合、あなたが石炭の営業担当とすると次のような仕事をします。
- 顧客である日本の電力会社から「石炭を10月までに○○トンほしい」と頼まれる。
- あなたは海外支店と協力し、海外の石炭メーカーと価格・期日の交渉を行います。
- あなたは価格や期日の内容を確認し、契約内容をまとめます。
- まとめた契約内容で、自社の利益を上乗せして石炭メーカーに販売契約を結ぶための交渉を行います。
- 交渉成立となった場合、石炭メーカー、日本の電力会社と契約書を作成します。
- 船の手配や書類の作成を行い、期日内に電力会社に石炭を納品します。
このように、商社の営業は、顧客の御用聞きだけをでなく、顧客の要望に合った商材を提案し、製品の調達から販売までをすべて行います。
商材や会社の規模によって異なりますが、若手はまず、船の手配や書類の作成等を行いながら、貿易についての知識を習得します。
上記の流れの中で、商社の営業で必要なことは次に示すように非常に多いです。
- メーカーの人に負けない商品知識力
- 海外のメーカーとの交渉を行うための英語力
- 貿易に関する知識
- その他、為替や業界ルールに関する知識など
製品調達だけでなく販売のサポートを行う場合も、同じように販売に関わる書類作成や船の手配など、同様の流れで行います。
このように、商社マンの営業業務は、扱う商品の種類が膨大で幅広い知識と提案力が求められます。
#2:事業管理業務
商社マンの事業管理業務は、事業投資を行った企業の決算のとりまとめ、事業の妥当性の評価・管理を行う仕事です。
毎月、投資先の決算内容を把握し、国内の事業先であれば直接現場に話をして、業務改善を行っていきます。
駐在出張や海外駐在、出向が多いのも、事業管理業務での一つの特徴です。
一方で、デメリットも少なくないです。
まず、特に若手の場合、次のつぶやきのように社内での報告書を作成することが多く、やりがいや成果を出しにくいといったデメリットもあります。
総合商社の事業管理はそれが提供出来るバリューに比べ重たすぎる印象。中堅未上場且つ未連結でも日本監査役協会が公表している内部統制事項を持ち出し運用したり、社内報告用う取り合えず全てのKPIを聞いて修正させたりする。加えて、営業支援というが現場を知らないのでこれといった成果出にくい。 https://t.co/5O6siIu8h8
— Mr. Anonymous (@MrAnonymous_no1) May 4, 2019
また、投資案件の場合、基本的に大型の案件が多く、数十年続く事業がほとんどです。
そのため、自身が担当する業務が先輩が過去に投資を実行したものの管理の引継であったり、自身が投資した案件に最後まで関われないことも多くあります。
ですが、メリットも多いです。
例えば、安定的な投資先を引き継ぎ、定型的なルーティンワークとなって忙しくない場合があります。
また、投資案件は大きな利益をもたらすため、事業投資がうまくいったときの達成感はとてつもないです。
1年以上かけて、契約書を海外メーカーとバチバチに交渉し合うなど、仕事としてやりがいも多いことが特徴です。
#3:管理部門スタッフ業務(人事、経理、リスク管理部門、法務など)
商社マンの管理部門スタッフ業務は、専門的な知識を活用し、営業業務や事業投資業務を全面的にバックアップを行う仕事です。
例えばリスク管理部門の場合、営業や投資部門が検討している取引先の信用リスクを管理・評価します。
その事業先は貸倒のリスクがないか、相手先国での為替リスクや国内情勢でリスクはないかなど、多岐にわたってリスクを分析します。
経理部門の場合、一般的なメーカーと同様に決算管理や計上業務を行います。
しかしながら、商社で扱う商材が多様に存在して複雑であり、さらには、トレードや事業投資などビジネスの内容が多岐に渡っているため、専門的な知識が必要となります。
このように、商社の管理部門スタッフ業務は複雑ですが、専門家として社内でも重宝されるため、非常にやりがいのある業務です。
(3)商社マンが激務でなくなっている理由
商社マンは、実は近年激務ではなくなっています。
確かに2000年代前半では、タクシー帰りなどもよくあり、土日も会社に出勤していました。
ですが、働き方改革によるコンプライアンス意識の徹底により、激務ではなくなってきています。
例えば、五大商社の伊藤忠商事では、20時以降の残業が原則禁止されています。
- 深夜勤務(22:00-5:00)の「禁止」、20:00-22:00勤務の「原則禁止」。但し、やむを得ず20:00以降勤務が必要な場合は事前申請の上、認める。
- 早朝勤務時間(5:00-8:00)は、インセンティブとして、深夜勤務と同様の割増し賃金(時間管理対象者:150%/時間管理対象外:25%)を支給する。
- 7:50以前始業の場合、5:00-8:00の割増率を8:00-9:00にも適用。
- 健康管理の観点から8:00前始業社員に対し、軽食を支給する。
また、残業が禁止されているだけでなく、商社のほとんどが残業代を100%支給します。
そのため、仮に休日出勤や残業が続いたとしても、その分給料が多くなります。
このように、商社での働き方は改善されており、さらに、忙しくても得するようになっています。
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3.商社マンの年収
まず、次の国税庁の調査にあるように、平成30年の日本の平均給与の最大値は、50-60歳で約680万円です。
一方で、商社の給与は総合商社、専門商社問わず、次の表のように1,000万円代となっています。
このように商社の年収は、1,000万円とかなり高いです。
さらに、商社マンは若手のうちも年収が高く、勤続3年目(25歳くらい)で、800万を越えます。
それでは、商社マンの給料の内容について、詳しく計算します。
(1)商社マンの給料の内容について
商社マンの給料の大部分を占めるのは、ボーナスです。
月の給与は他の仕事と大きな違いはないですが、商社では、夏と冬の年2回支給され、一回の支給額は若手でも100万円を越えます。
そのため、これらを合計すると次のつぶやきのように、若手でも800万円は軽く超えます。
https://twitter.com/concentratorer/status/1206154866353045504
さらに、商社マンにとって大きなのは、海外駐在です。
近年若手の育成のために、若手にどんどん海外駐在をさせる商社も多く、20代で1,000万円を超えることもあります。
次のつぶやきのように、駐在には大きなメリットがあります。
https://twitter.com/freekoala5/status/1124842670734528512
お金の面の話だけすると、海外駐在での主な優遇措置は次の3点です。
- 家賃補助(現地で高級なホテル、アパートにタダで住める)
- 危険地手当(場所によっては給与が2倍、3倍にもなる)
- 現地での生活費の補助(医療費、タクシー代など)
こうした優遇措置から、給料が増えるだけでなく支出も減るため、体感として年収は倍以上に感じます。
さらには、海外駐在前の語学学校の費用や、結婚している場合は家族の滞在費が別途支給されます。
このように、商社マンは給与の面でも非常に恵まれています。
4.商社マンの恋愛事情
ここでは商社マンの恋愛事業について、次の2点から解説します。
- 商社マンがモテる理由
- 商社マンの結婚
これらについて、わかりやすく説明します。
(1)商社マンがモテる理由
結論から言うと、商社マンはモテます。
次のつぶやきのように、商社マンがタイプという人も少なくないです。
OL新内さんが商社マンがタイプらしいから 商社マンやはりモテるなあって思う
— ぐっちー・__・y (@nogi__777) March 24, 2018
なぜなら、次の3点の理由からです。
- 高給取り
- 肩書きいい
- コミュニケーション能力が高い
それでは、これらについて解説します。
#1:高給取り
商社マンは、「3.年収について」で解説したように年収が非常にいいため、モテます。
なぜなら、デートでいい店を選ぶことができるし、服装もこだわることができるためです。
次のつぶやきの通り、高いスーツやお店を気にせず行くためには、ある程度のお金が必要です。
商社マンでしかも上の立場になったらそりゃ値段気にせず高級でおしゃれなスーツやアクセ買えると思う。でも普通の人は無理でしょ。ちょっとアイテム買ったら数十万の世界やぞ。
— 伊達巻ッキー氏 (@magic_mackee) May 17, 2017
こうしたから、高給で安定した職種である商社マンは、合コンなどでは凄くモテる職業といえるでしょう。
#2:肩書がいい
商社マンは、皆さんもイメージしていた通りポジティブなものが多く、肩書として非常に有効です。
なぜなら、高給なだけでなく安定した職業であり、恋愛市場で非常に効果的なためです。
さらには、次のつぶやきのように、肩書を持つことで自分に自信を持つことができ、その自信がさらなるモテを生みます。
商社マンだからモテるってより、商社マンていう看板を得て強気に振る舞えるからモテるという自覚
— 小兵@商社 (@career_shosha) February 6, 2018
ドラマのテーマに選ばれるほど、商社マンという職業は広く知られており、凄い職業という印象を与えることができます。
そのため、肩書の強い商社マンは、モテやすくなります。
#3:コミュニケーション能力が高い
商社マンは、コミュニケーション能力が高い人が多く、必然的にモテやすくなる傾向にあります。
そして、この効果は高いコミュニケーション能力を元々持っていない人にも、非常にプラスに働きます。
次のつぶやきのように、コミュニケーション能力の高い人を周りに持つことで、あなた自身のコミュニケーション能力も高めることができます。
https://twitter.com/travel_jarna_b/status/1165242975070220288
それだけでなく、このような同僚を持つことで、合コンのような出会いの場の数が増えることも大きな要因の一つです。
このように、商社マンは高いコミュニケーション能力を持つ人が多く、相乗効果としてモテやすくなります。
(2)商社マンの結婚は早い
商社マンは、結婚が意外と早いです。
商社マンの結婚が早い理由は、主に次の3点です。
- 年収が高いため、結婚ができる
- 海外赴任の前に結婚したくなる
- 合コンや出会いに飽きて、落ち着きたくなる
特に、海外赴任前に結婚ラッシュとなるケースが多いです。
海外赴任時に駐在手当を家族の分にもらえること、海外赴任前に結婚相手を捕まえておきたいと考えるためです。
そのため、商社マンは、比較的若い時に結婚します。
5.まとめ
今回は商社マンについて、仕事内容や年収、恋愛事情について紹介しました。
商社マンについてあまり知らなかったという方でも、理解が深まったのではないでしょうか。
商社への就職を考えている場合、各企業のそれぞれの強みや弱みを把握し、就活を有利に進めるための対策を早期に実施しておくことが大事です。
なんとなく商社にしようとするのではなく、OB訪問等を積極的に活用し、商社業界について詳しく知ることで、他の就活生と差をつけられます。
今回学んだことを活用して、業界分析や自己分析、筆記試験や面接の対策を進めていきましょう。
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