
MARCH卒の平均年収は1,000万を超える?早慶との年収の違いも解説
「MARCHを卒業した人の年収はどのくらいかな?」
「今、MARCHに通っているけれど、将来高収入は目指せるのだろうか」
このような疑問はありませんか?
結論として、MARCHの卒業生は一般的な平均年収より高収入の傾向であり、年収1,000万円以上を目指すことも可能です。
この記事では、MARCH卒の平均年収や実際の就職先、早慶との年収の比較など、MARCH出身者の年収事情を解説します。
記事の最後では高収入が目指せる仕事の紹介もするので、MARCHの卒業生はもちろん、就職活動が控えているMARCH生もぜひ参考にしてください。
目次
1.MARCH出身者の年収は?大学・年齢別の年収
MARCH出身者の年収を見ていきましょう。
オープンワーク株式会社発表の「出身大学別年収ランキング」では、以下の結果となりました。
順位 | 大学名 | 25歳時想定年収 | 30歳時想定年収 | 35歳時想定年収 |
25 | 中央大学 | 404.7万円 | 563.2万円 | 681.8万円 |
28 | 明治大学 | 402.8万円 | 560.4万円 | 673.1万円 |
30 | 青山学院大学 | 400.1万円 | 554.8万円 | 666.2万円 |
参考:【年齢別】出身大学別年収ランキング|働きがい研究所by openwork
上位30校に入ったMARCHは、中央大学、明治大学、青山学院大学の3校で、立教大学と法政大学はランク外でした。
ランクインした3校の想定年収額にはそれほど差がなく、どの大学も年齢によって上がる年収額が多いことがわかります。
次に比較対象として、国税庁が給与所得者5,245万人を対象に行った「民間給与実態統計調査」を見てみましょう。
全体平均年収 | 25~29歳平均年収 | 30~34歳平均年収 | 35~39歳平均年収 |
433万円 | 362万円 | 400万円 | 437万円 |
民間企業に勤める人の平均年収とMARCH出身者の想定年収と比べると、20代の時点で年収に約40万円の差があります。
また、20代から30代にかけて上がった年収額は、一般的な給与所得者が約75万円である一方、MARCH出身者は平均271万円です。
つまり、MARCH出身者の年収は一般的な年収よりも高い年収で、年齢によって上がる年収額も多いことがわかります。
2.MARCHと早慶の年収の違いは?
前章でMARCH出身者の想定年収は、一般的な年収よりも高い傾向にあることがわかりました。
ここでは、比較対象としてMARCHよりも難易度が高いといわれる早慶の想定年収を紹介します。
順位 | 大学名 | 25歳時想定年収 | 30歳時想定年収 | 35歳時想定年収 |
3 | 慶応大学 | 478.3万円 | 687万円 | 852万円 |
6 | 早稲田大学 | 437.8万円 | 625.1万円 | 767.9万円 |
25 | 中央大学 | 404.7万円 | 563.2万円 | 681.8万円 |
28 | 明治大学 | 402.8万円 | 560.4万円 | 673.1万円 |
30 | 青山学院大学 | 400.1万円 | 554.8万円 | 666.2万円 |
参考:【年齢別】出身大学別年収ランキング|働きがい研究所by openwork
25歳の時点で、早慶の想定年収とMARCH出身者の想定年収の差は約30~50万円あることがわかります。
年齢が高くなるにつれて年収の差も広がっており、35歳時想定年収では100万円以上もの差が出ています。
とはいえ、早慶の学生とMARCHの学生が同じ企業に就職することは多々あり、入社後の頑張りによって、MARCH生が早慶生の年収を超える可能性もあります。
さらに、起業をして成功したり、会計士や弁護士など専門的な資格を活かした職業に就いたりすることによって、高収入を叶える人もいます。早慶出身者の年収をMARCH出身者が、絶対に超えられないとは言い切れません。
就職活動では大学名が選考に影響することもあるかもしれませんが、仕事に就いた後は学歴よりも仕事の成果が重視されることを頭に入れておきましょう。
3.文系より理系の方が年収は高い
MARCH出身者の学問分野ごとの年収データはありませんが、経済産業研究所が「理系出身者と文系出身者の年収比較」を公表しています。
【文理別大卒以上就業者年収比較】
文系 | 理系 | |
男性平均年収 | 559万円 | 601万円 |
女性平均年収 | 203万円 | 260万円 |
参考: 理系出身者と文系出身者の年収比較-JHPS データに基づく分析結果-|独立行政法人経済産業研究所
この調査対象となった女性の平均年齢は、文系出身者44歳、理系出身者37歳です。
つまり、女性の年収データは理系出身者の方が低い平均年齢であるにもかかわらず、文系出身者よりも高い年収となっています。
また、男性は文系・理系ともに平均年齢46歳のデータですが、年収に約40万円の差が出ています。
このように、文系出身者よりも理系出身者の方が明らかに高収入であることがわかります。
その理由としては、文系出身者に比べて理系出身者は大学院まで進学する人が多く、学歴の高さと専門性の高い仕事へ就職することから平均年収が高くなりやすいことが考えられます。
4.MARCHから年収1,000万円超えは努力次第で可能
オープンワーク株式会社発表の「出身大学別年収ランキング」によると、想定年収上位30校にランクインした中央大学、明治大学、青山学院大学の45歳時想定年収はいずれも800万円を超えています。
このことから、努力次第では年収1,000万円を目指すことも可能といえるでしょう。
会社員として高収入を目指すためには、入社する企業が大切です。
ここでは、MARCHの有名企業就職率と実際の就職先を紹介します。
(1)MARCHの有名企業就職率
まずは、大学通信発表の「2021年有名400社実就職率ランキング」を見ていきます。
順位 | 大学名 | 実就職率 |
25 | 明治大学 | 24.2% |
29 | 青山学院大学 | 22.1% |
31 | 立教大学 | 21.2% |
37 | 中央大学 | 19.4% |
43 | 法政大学 | 16.7% |
MARCHはすべての大学が50位以内にランクインしており、16〜24%のMARCH生が有名企業に就職しています。
ここでいう有名企業とは、日経平均株価指数の採用銘柄や会社規模、知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に選定された企業のことです。
知名度が高く規模が大きい企業は、売上高が大きい分従業員への給与も高額になる傾向があります。
したがって、大手有名企業で高い年収を叶えたい人は、大学の上位10〜20%に入れるよう頑張りましょう。
(2)MARCHの就職実績
次にMARCHから実際にどのような企業に就職しているのか、各大学が公表している「主な就職先」を見ていきましょう。
どの大学の就職実績にも商社や大手メーカー、大手証券、メガバンク、スーパーゼネコンなど誰もが聞いたことのある企業が名を連ねています。
有価証券報告書で公表されている平均年収では、
- 伊藤忠商事が1,500万円以上
- 野村證券が1,300万円以上
- 大林組や大成建設が1,000万円以上
- ソフトバンク、キャノン、パナソニックが700万円以上
と高収入です。
もちろん、MARCHに通っている学生全員が大手有名企業に入社できるわけではありませんが、就職実績があることは事実です。
上記のことから、MARCH出身者は努力次第で高収入を叶えられる可能性が十分あるといえるでしょう。
5.高収入を叶える仕事とは?
ここまで、MARCH出身者の年収と就職先について解説してきました。
最後に、高収入を目指せる仕事を以下5つ紹介します。
順に説明します。
(1)コンサルタント
株式会社マイナビが発表した「2021年版309職種のモデル年収平均ランキング」では、トップ3に「コンサルタント(経営戦略)」と「システムコンサルタント(業務系)」がランクインしています。
コンサルタントは、顧客の課題を明確にして、その解決策を提案・実行支援を行う仕事です。
扱う内容は、財務や会計などにITを導入して業務プロセスを改革する業務に関することやマーケティング戦略、人事戦略などの経営戦略に関することがあげられます。
担当する業界の専門知識はもちろん、企業経営や組織運営などの知識・理論に精通していることや限られた期間の中で成果を出すなど求められる能力は多岐にわたります。
難易度の高い職種であることから、コンサルタントの平均年収は1,000万円を超えることも少なくありません。
以下の記事では、コンサルタントについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
(2)営業職
営業職はインセンティブ制度が設けられているので、成果次第で高収入を叶えられる職種です。
マイナビの「2021年版309職種のモデル年収平均ランキング」では、不動産営業の平均年収が989万円、営業・企画営業が779万円、金融営業が696万円となっています。
同ランキングの調査データ全体の平均年収額が約554万円であることからも、営業職が高収入であることがわかります。
収入の安定性はやや欠けますが、成果が収入に直結する点は魅力といえるでしょう。
以下の記事では、メーカー営業について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
(3)難関資格を活かした専門職
公認会計士や税理士、弁護士など資格を活かした専門職も高収入です。
厚生労働省が公表している「令和3年賃金構造基本統計調査」では、公認会計士・税理士の平均年収は659万円、法務従事者の平均年収は945万円という結果が出ています。
合格者が少ない難関資格であり、仕事内容も専門性が高く難易度が高いことから年収が高くなっていると考えられます。
弁護士や会計士、税理士のほかにも不動産鑑定士やファイナンシャルプランナーなどの資格を活かした仕事も高収入の傾向があるといえるでしょう。
(4)国家公務員
国家公務員の平均年収は約664万円なので、民間企業に勤める人の平均年収に比べて高収入です。
国家公務員は、事務次官や本府省局長、審議官等でない限り年収1,000万円を超えることはほとんどないようですが、一般的な年収より高額です。
加えて、安定した職業であることと、年齢によって確実に年収が上がる点も魅力といえます。
参考:国家公務員ボーナス0.15か月分引き下げ 年平均664万2000円に|NHK政治マガジン
(5)起業する
自分で会社を立ち上げ、業績を伸ばせば高収入になる可能性があります。
国税庁の「令和2年分民間給与実態統計調査」によると、資本金2,000万円未満の企業の役員平均年収は518.8万円で、平均年収より高い年収です。
企業の規模が大きくなるにつれて役員の年収も高くなる傾向があるので、努力次第で高収入を叶えることも可能でしょう。
まとめ
本記事では、MARCH卒業後の年収と高収入を目指すためのポイントを解説してきました。
MARCH出身者は、一般的な平均年収よりも高い年収である傾向があり、努力次第では年収1,000万円も目指せます。
しかし、MARCH出身者の高収入の理由は「MARCHを卒業したから」ではなく、「大学生活で学業や活動に取り組み、就活に成功したうえに入社後も成果を出したから」です。
有名企業への就職は大学のブランド力が有利に働くこともあります。適性検査や面接試験、魅力的なエントリーシートを作成するためには、事前準備と努力が必要となります。
高い年収を叶えるためにも、まずは仕事に関する情報を集めたり、学業やサークル、学外での活動に取り組んだりなど積極的に行動していきましょう!