
22卒の就活がやばいって本当?その3つの理由と就活生がやるべきこと
「22卒の就活がやばいって聞いたのだけど本当なの?」
「もしかして就職氷河期が再来しているのでは…?」
就職を間近に控えているあなたは、このような焦りや不安感を覚えているのではないでしょうか。
そこで本記事では、22卒の就活がやばいといわれる3つの理由について解説します。
記事の後半では、22卒の就活生がこれからやるべきことついて紹介しているので、これを読めばあなたの不安感が解消されますよ!
なお、以下の記事では22卒の就活生が実際に不安に感じていることについて解説しています。
また、就活生なら必ず使っている就活情報サービスも紹介しているので、「他の就活生は何を考えてどう動こうとしているのだろう?」と気になっている方はチェックしましょう。
目次
1.22卒の就活がやばいって本当?その理由は3つ
22卒の就活がやばいと言われる理由は、以下の3つが挙げられます。
理由1:内定率の下げ幅がリーマン・ショック期と同じレベルに
理由2:政府は6月を選考解禁とするも実際は早期化が進む
理由3:Web説明会・面談が主流になったことによる競争激化
一見すると、1つ目の理由である『内定率の低下』に目が行きがちですが、実は2つ目の理由である『就活の早期化』も非常に大きいです。
詳しくは後述しますが、2つ目の理由により、行動を起こせる就活生とそうでない就活生の明暗がくっきり分けられています。
それでは、これらの理由を具体的にチェックしていきましょう。
理由1:大卒内定率が69.8%にまで低下
厚生労働省が作成した『令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況』によると、2020年10月1日時点における21卒の就職内定率は69.8%でした。
引用:厚生労働省『令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況』
これは、前年同期比で7ポイントの低下であり、リーマンショック期と同レベルの下げ幅を記録しています。
2019年以前は就活生の数より求人数ほうが多い「売り手市場」でしたが、コロナ禍によってその立場は逆転、現在は求人数のほうが少ない「買い手市場」へと転じています。
この傾向は2022年以降も続くと見られているため、「22卒の就活はやばい」といわれる大きな要因になっているのです。
理由2:政府は6月を選考解禁とするも実際は早期化が進む
政府が発表した『2022年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方』によると、22卒の採用活動日程は以下のように設定されています。
広報解禁日 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降 選考解禁日 卒業・修了年度の6月1日以降 内定解禁日 卒業・修了年度の10月1日以降
これを見ると、「6月から本格的に動き始めればいいんだね!」と考える方がいるかもしれませんが、実は6月から行動を起こすのはあまりにも遅すぎます。
というのも、就活スケジュールは年々早期化が進んでいるからです。
実際に、就職みらい研究所が発表した『就職プロセス調査(2022年卒)』によると、2021年2月1日時点での22卒の内定率はなんと9.9%でした。
引用:就職みらい研究所『就職プロセス調査(2022年卒)』
同時期における21卒の就職内定率は9%、20卒の就職内定率は5.8%でしたから、かなり前倒しで選考が進められていることが分かります。
当然、先に選考枠や採用枠が埋まっていくのは人気企業やホワイト企業といった条件の良い企業です。
そのため、行動を起こすのが遅い人は、それだけ条件の悪い企業に当たる可能性が高まります。
理由3:Web説明会・面接が主流になったことによる競争激化
コロナ禍によって起きた最も身近な変化といえば、Web説明会・面接の主流化が挙げられるでしょう。
株式会社ジェイックの調査によると、『web説明会を利用あるいは予約したことがある』という人は90.3%、『web面接を利用あるいは予約したことがある』という人は38.9%でした。
引用:株式会社ジェイック『新型コロナウイルス感染拡大に関する就活意識調査』
基本的に、Web説明会・面接には以下のようなメリットがあるため、就活生にとっては好ましい状況かもしれません。
- 交通費を節約できる
- 移動時間が掛からない
- 様々な企業の説明会・面接に参加できる
- 遠方でも気軽に参加できる
- マスクや手洗いなど感染症対策が不要
しかし、手軽に説明会・面接に参加できるようになれば、それだけ少ない採用枠を就活生同士で奪い合うことに繋がります。
つまり、Web説明会・面接の主流化は、同時に就活の競争激化をも招いているのですね。
2.ただし就職氷河期と呼ばれた時代ほど過酷にはならない
22卒の就活は何かと暗い話題が多いため、中には「もしかして就職氷河期が再来しているのでは…?」と不安に感じる方がいるかもしれません。
しかし、実際は就職氷河期と呼ばれた時代ほど過酷なものではないため、この点に関していえば安心して良いでしょう。
リクルートワークス研究所が発表した『第37回 ワークス大卒求人倍率調査』によると、2020年の大卒求人倍率は1.83倍、2021年は1.53倍でした。
引用:リクルートワークス研究所『第37回 ワークス大卒求人倍率調査』
就職氷河期と呼ばれていた2000年の大卒求人倍率が0.99倍だったことを考えると、決して低い数値ではないことが分かります。
もちろん、中には「2020年や2021年は大丈夫だったかもしれないけど、2022年は分からないじゃないか」と思われる方がいるかもしれません。
しかし、2022年は新型コロナワクチンの接種が始まるなど、明るい話題も多いです。
「自分達の世代は不幸だ…」と悲観するだけでは、何も始まりません。
あなたの不安感を解消するためにも、まずは自分のできることから就活を進めていきましょう。
3.22卒の就活生がこれからやるべきこと
「22卒の就活の現状について分かった」
「でも22卒の就活生はこれから何をやれば良いのだろう?」
22卒の就活生は、まずは以下の3つのことから始めてみましょう。
『理由2:政府は6月を選考解禁とするも実際は早期化が進む』でも解説しているとおり、22卒の就活は確実に早期化しています。
そのため、「まだ余裕があるから焦らなくてもいいや」と先延ばしをせず、早め早めの行動を心がけましょう。
(1)就活サービス・ツールを使って確実に情報収集しよう!
就活生にとって、情報収集力は非常に重要です。
ただでさえ、今年はコロナ禍によって就活市場が混乱しているのですから尚更だといえるでしょう。
では、どのように情報収集するのかというと、それはオンラインの就活サービスを使うのが最も効率的です。
実際に、株式会社ガイアックスが行ったアンケートによると、就活生の71%は「オンラインでの就活サービスを利用したことがある」と回答しています。
引用:株式会社ガイアックス
オンラインの就活サービスは、最新の情報を素早く入手できるというメリットがあるため、コロナによるスケジュール変更が起こりやすい現代と非常にマッチしています。
そのため、以下の記事を参考に就活情報サービスを利用してみましょう。
また、「就活のプロから正確な情報を入手したい!」という方は、就活エージェントを利用するのもおすすめですよ。
(2)適性検査の対策をする
就活対策を進めるうえで、忘れてはならないのが適性検査の存在です。
株式会社リクルートキャリアが行った調査によると、何らかの形で適性検査を実施している企業は全体の78%にのぼります。
引用:株式会社リクルートキャリア『中途/新卒採用の「面接・選考」に関する調査』
こう聞くと「適性検査って就活の合否に影響しないよね?」という人がいますが、これは間違いです。
実は、企業の多くは適性検査の結果を重要視しており、中には足切りのボーダーラインを設定していることもあります。
実際に、就職みらい研究所の資料によると、「性格適性検査の結果を重視する」と解答した企業の割合は44.2%でした。
引用:就職みらい研究所『就職白書2019』
企業にとってどれほど魅力的な人物だったとしても、試験や検査の成績が悪ければ見向きもしてもらえません。
そのため、以下の記事を参考に適性検査の対策を進めていきましょう。
(3)面接の練習も忘れずに
採用面接は早ければ3月、遅くとも4月にはピークを迎えてしまいます。
そのため、情報収集や適性検査対策に平行して面接の練習も行いましょう。
「でも、面接の練習なんてどこですれば良いのか分からない…」という方におすすめなのが、大学のキャリアセンターや就活課です。
キャリアセンターや就活課は、就活に関する相談をするところだと思われがちですが、実はこういった面接の練習も可能で多くの学生が利用しています。
実際に、株式会社学情が行なった調査によると、2021卒でキャリアセンターや就活課を利用した人は66.4%で、そのうち役に立ったこととして「面接対策」を挙げた人は51.2%でした。
引用:株式会社学情『あさがくナビ2021登録会員対象 2021年卒学生の就職意識調査』
コロナ禍の影響で開室時間などが短縮されていることもあるので、事前に大学の公式サイトなどで調べてから利用しましょう。
ちなみに、面接で聞かれることについて知っておきたい方は、以下の記事がおすすめですよ。
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まとめ
この記事では以下の内容について解説しました。
- 22卒の就活がやばい理由といわれる理由
- ただし「就職氷河期」と呼ばれた時代ほど過酷なものではない
- 準備不足の就活生がこれからやるべきこと
数々のデータからも分かるとおり、22卒の就活がやばいことは事実です。
政府が発表している選考解禁日もほとんど当てにならないため、早め早めの行動が求められています。
ただし、「就職氷河期」と呼ばれた時代に比べれば時代ほど過酷なものではないため、過度に自分にプレッシャーを掛けすぎるのはやめましょう。
「まだ何も準備していない…」という人が焦ったところで何も事態は変わりませんから、まずは適切な情報収集の手段を確保することがおすすめです。
なお、情報収集の手段としては他にも、就活対策本が挙げられます。
以下の記事では、おすすめの就活対策本20選を紹介しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。