
23卒の就活は氷河期でやばい?コロナ禍の影響は?23卒の現状と対策方法
「23卒の就活がやばいって聞いたけど本当?」
「もし本当なら、具体的にどうやばいのだろう…?」
結論から述べると、コロナ禍の影響によって大卒内定率はリーマン・ショック期と同レベルの下げ幅を記録しています。
また、Web説明会・面接が主流になる一方で就活が早期化しており、早め早めに行動を起こすことが求められているのです。
本記事では、そんなコロナ禍で変わった就活の現状について解説します。
記事の後半では、就活の正しい開始時期や就活開始前から始められる準備について解説しているので、これを読めばあなたがこれから取るべき行動が分かりますよ!
なお、23卒の就活は、基本的に22卒の流れを汲むことが予想されています。
以下の記事では、22卒の就活生がどんな不安を抱えていたのか解説しているので、こちらも参考にしてくださいね。
目次
1.23卒の就活はやばい?コロナ禍で変わった就活の現状
冒頭でも述べたとおり、コロナ禍の影響によって、現在の就活は以下のように変化しています。
特に衝撃的なのは、1つ目の『内定率の低下』でしょう。
詳しくは後述しますが、これにより、多くの関係者が「今後の就活は厳しくなる」という見方を示しています。
実際に、日本経済新聞が各大学の学長にアンケートを行ったところ、「内定を得る学生とそうでない学生が二極化する」という回答が81.8%も寄せられました。
引用:日本経済新聞『「コロナで内定ない学生増える」7割 学長アンケート』
また、「内定を得られない学生が増加する」という回答も70.8%にのぼります。
それでは、なぜこのような見方がされているのか、具体的に確認しましょう
(1)内定率の下げ幅がリーマン・ショック期と同じレベルに
厚生労働省の『令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況』によると、2020年10月1日時点における21卒の就職内定率は69.8%でした。
引用:厚生労働省『令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況』
これは、前年同期比で7ポイントの低下であり、リーマンショック期以来の下げ幅を記録しています。
そのため、一部の間では「就職氷河期の再来」と騒がれていますが、一方で「そこまで過酷なものではない」という見方も示されています。
実際に、リクルートワークス研究所の調査によると、2020年の大卒求人倍率は1.83倍、2021年は1.53倍でした。
引用:リクルートワークス研究所『第37回 ワークス大卒求人倍率調査』
就職氷河期と呼ばれていた2000年の大卒求人倍率は0.99倍でしたから、それに比べるとまだ穏やかな数値であることが分かります。
とはいえ、依然として厳しい数値であることは事実なので、就活生は例年以上に就活対策することが求められます。
(2)Web説明会・面接が主流に
株式会社ジェイックが行った調査によると、就活において「Web説明会を利用あるいは予約したことがある」と回答した就活生はなんと90.3%もいました。
引用:株式会社ジェイック『新型コロナウイルス感染拡大に関する就活意識調査(第2回)』
また、同調査によると「Web面接を利用あるいは予約したことがある」と回答した人も38.9%にのぼります。
基本的に、Web説明会やWeb面接は交通費や時間といった負担を減らしてくれるため、就活生にとっては好ましい状況でしょう。
しかし、その一方でWebならではのトラブルも発生しています。
- 通信トラブルや機材の不調により、面接官にマイナス印象を与えてしまった
- 面接を受けている最中に生活音や家族の喋り声が入ってしまった
- パソコンの扱いに慣れておらず、約束の時間に遅れてしまった
こういった事態を避けるためにも、現代の就活生にはパソコンや面接ツールに対する一定の知識が求められます。
「普段はスマホばかりでパソコンに全然触れていない…」「Zoomなんて使ったこともない」という方は、事前に以下の記事をチェックしておくと良いでしょう。
(3)就活の早期化が進む
これまでの就活は、経団連が発表した就活ルールのスケジュールに則って進められることが一般的でした。
しかし、コロナ禍の影響によって、就活スケジュールは早期化の一途を辿っています。
実際に、就職みらい研究所の発表によると、2021年2月1日時点での22卒の就職内定率は9.9%でした。
引用:就職みらい研究所『就職プロセス調査(2022年卒)』
同時期における21卒の就職内定率は9%、20卒の就職内定率は5.8%でしたから、年を経るごとに前倒しで内定が出されていることが分かります。
また、基本的に選考枠や採用枠は早いもの順で埋まっていきますから、周りから遅れれば遅れるほど自分のチャンスは減っていきます。
つまり、現代の就活は、先延ばし癖がある人ほど不利になりやすいわけですね。
2.23卒はいつから就活を始める?
政府が発表した『2022年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方』によると、23卒の採用活動日程は以下のように設定されています。
広報解禁日 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降 選考解禁日 卒業・修了年度の6月1日以降 内定解禁日 卒業・修了年度の10月1日以降
しかし、『(3)就活の早期化が進む』でも解説したとおり、現在就活は早期化の一途を辿っています。
そのため、上記の採用活動日程はまったく当てになりません。
では、就活はいつから始めるべきなのかというと、それは内閣府が発表している『学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査』を参考にすると良いでしょう
こちらでは、就活の内容を細かく分けたうえで「最初に参加した時期」や「ピークを迎えた時期」、「最後に参加した時期」はいつだったのかの統計を行っています。
今回は、その中の最新データである20卒の統計結果について見ていきましょう。
最初に参加した人が最も多かった月 参加者がピークを迎えた月 最後に参加した人が最も多かった月 業界や企業に関する分析を開始した時期 卒業前年度の6月以前 企業説明会やセミナー等への参加時期 卒業前年度の6月以前 3月 3月 エントリーシート提出の時期 3月 3月 4月 採用面接の実施時期 3月 4月 7月 内々定を受けた時期 6月 引用:内閣府『学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査』
上記のとおりで、就活生の多くは卒業前年度の6月以前で、業界研究や企業分析、企業説明会、セミナーへの参加を済ませています。
また、その後のエントリーシート提出時期は政府が発表しているスケジュール通りですが、驚くべきことに採用面接の実施時期はすでに4月時点でピークを迎えています。
そのため、どんなに遅くとも4月前には、面接を受けられるよう準備を進めたほうが良いでしょう。
基本的に、「採用面接で周りから出遅れたくない!」という方は3月に、「採用面接で周りより一歩リードしたい!」という方は2月以前に受けるのがおすすめです。
なお、より詳細な選考スケジュールを知りたい方は、以下の記事もチェックしてくださいね。
3.就活開始前から始められる準備3選
「23卒の就活がやばい理由や具体的なスケジュールについて分かった」
「さっそく行動を起こしたいのだけど、まず何から手をつければ良いのだろう?」
就活開始前から始められる準備としては、主に以下の3つが挙げられます。
基本的には、まず自己分析や業界研究、エントリーシートの書き方を学び、時間があれば資格の取得を検討すると良いでしょう。
(1)自己分析や業界研究をする
自己分析や業界研究は、すべての就活の出発点に位置づけられています。
「自分のやりたいこととは何か」「自分が就職したい業界や企業はどういった環境なのか」を知っておかないと、いわゆる採用のミスマッチが起きてしまうからですね。
実際に、株式会社サポーターズが行った『就活実態調査2019』によると、就活に満足できなかった原因に「自己分析」を挙げた人は27.5%にのぼります
引用:株式会社サポーターズ『就活実態調査2019』
また、株式会社DYMが行ったアンケートによると、就活の事前準備として1番有効な対策に「業界研究・企業分析」を挙げた学生は24%にのぼります。
引用:株式会社DYM『インターンシップに関するアンケート』
そのため、就活の準備をしていない方は、以下の記事を参考にまず自己分析や業界研究などを進めていきましょう。
(2)エントリーシートの書き方を学ぶ
株式会社ディスコが19卒の就活生を対象に行った調査によると、就職活動で大変だったことに「エントリーシート」を挙げた人は約57%で、文系理系ともに第1位にランクインしています。
引用:株式会社ディスコ『キャリタス就活2019 学生モニター調査結果』
この要因としては様々なものが考えられますが、最も大きいのは「何を書けば良いのか分からず時間が掛かってしまう」という理由でしょう。
そのため、就活生は「企業がエントリーシートに求めることは何か?」を事前に知っておく必要があります。
日本経済新聞が運営する就活探偵団の調査によると、ESで重視する項目として圧倒的に多かったのは、学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)でした。
引用:就活探偵団『こんなエントリーシートは嫌だ 人事に聞く傾向と対策』
というのも、多くの企業では就活生の人柄や熱意を重要視しているからで、それを判断する材料としてガクチカが見られやすいのですね。
そのため、ガクチカのエピソード作りや効果的なアピール方法を知れば、エントリーシートの負担は大きく減らせます。
以下の記事では、そんなガクチカの書き方について解説しているので、エントリーシートを作成する前にぜひ読んでくださいね。
また、エントリーシートの基礎を学び直したい方は、以下の記事がおすすめですよ。
(3)TOEICや資格の勉強をする
「自己分析やエントリーシートの練習も終えて、すっかりやることがなくなってしまった」という方におすすめしたいのがTOEICや資格の勉強です。
実は近年、就活における英語の重要性は急激に高まりつつあります。
実際に、国際ビジネスコミュニケーション協会が行った調査によると、「TOEICを新卒の採用要件としている・参考にしている・新たに要件や参考にする予定」と回答した企業は55.4%にのぼります。
引用:国際ビジネスコミュニケーション協会『英語活用実態調査2019』
もちろん、業界によってその重要度は異なりますが、基本的に英語のスキルはあって困るものではありません。
そのため、時間がある方は1度取り組んでみると良いでしょう。
この他にも、就活を有利にしてくれる資格はいくつかあります。
- 日商簿記
- 宅建
- FP
- ITパスポート
このうち、ITパスポートについては以下の記事で紹介しているので、特にIT業界を志望する方は目を通しておきましょう。
また、「英語はどんな業界で役に立つのだろう?」と疑問の方は、以下の記事がおすすめですよ。
まとめ
この記事では以下の内容について解説しました。
- 23卒の就活はやばい?コロナ禍で変わった就活の現状
- いつから就活を始める?とにかく早め早めの行動が重要!
- 就活前から始められる準備3選
新型コロナウイルスが流行し始めてからというものの、就活は早期化の一途を辿っています。
そのため、学校の先輩がよく語っている「就活は6月から本腰を入れ始めれば良い」という意見はほとんど参考になりません。
また、Web説明会・面接が主流になったことでパソコンスキルが必須化するなど、新たな課題も生まれています。
現代の就活は、早め早めに行動を起こせる人ほど有利になりやすいので、「何をすれば良いのか分からない」と悩む前に、まずは行動を起こしてみましょう。
なお、「やる気はあるのに行動に移せない…」という方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
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