
【68%が実感】顔採用は実在する!その理由と顔採用との向き合い方
「顔採用って本当に実在するのかな?」
「私が志望している企業が顔採用を導入していたら嫌だな……」
誰もが理想を目指して就活を頑張っているのに、顔だけを理由にその努力を否定されてしまったら、とても悲しいですよね。
しかし、残念ながら顔採用は実在します。
そのうえ、他でもない人事部の多くが顔採用に対して許容的であるため、どんな人でも無関係ではないのです。
そこで本記事では、顔採用に関するデータと、それが導入されている理由について解説します。
記事の後半では、顔採用との向き合い方も紹介しているので、これを読めばあなたの悩みが解消されますよ!
なお、「顔採用で落とされた……」と嘆く方の中には、別の理由で選考から落とされている場合があります。
どれほど容姿が優れていても、ESや面接が良くなければ内定は獲得できないので、この機会に就活の基礎も見直してみてくださいね。
目次
1.顔採用は実在する?多くの人がその存在を実感
冒頭でも述べたとおり、残念ながら顔採用は現実に存在します。
というのも、多くの採用担当者は顔の良し悪しを勉強や運動神経と同じく、能力の一部だと捉えているからですね。
もちろん、人事経験者の中にも顔採用に否定的な方はいます。
しかし、その多くは「そういう企業もあるのかもしれない」「見た目も能力の範疇といわれると仕方がない」と、どちらかというと諦めムードだといえるでしょう。
また、顔採用の多さは数値でも裏付けられています。
(1)顔採用を実感する就活生は68%
引用:キャリアパーク!就活
就活生向け情報サイトのキャリアパーク!就活によると、「顔採用する企業は多いか?」という質問に「多い」と回答した人は68%にのぼります。
また、同メディアの別の調査では、「顔採用をしている企業はない」と回答した人はわずか9%しかいませんでした。
つまり、就活生の約9割が顔採用の存在を認めているわけです。
(2)「見た目採用はある」と回答した新卒採用担当者の68%
引用:福助株式会社『女子就活生の脚もと調査』
ストッキングなどを販売している福助株式会社の調査によると、新卒採用担当者の68.5%が「見た目採用は存在する」と回答しています。
また、同調査では「面接は見た目の印象で左右される」と回答した人が96%にのぼりました。
ここでいう見た目が何を差しているのかは明らかにされていませんが、顔も見た目の一部でしかない以上、顔採用を考慮に入れている人は多いはずです。
このことから分かるとおり、新卒採用担当者の多くは、顔採用の存在を認めているわけですね。
2.顔採用が導入される理由3選
顔採用が導入される理由としては、以下の3つが挙げられます。
1947年、憲法によって男女平等が定められて以降、日本では様々な法整備がなされてきました。
しかし、日本は未だに男社会であり、男女の不平等も至るところに残されています。
そして顔採用とは、そんな男側の都合だけを優先した歪んだ風習だといえるでしょう。
では、どういった理由で顔採用が正当化されるのか、具体的に確認していきます。
(1)社内の士気が上がる
古くから人事界隈で囁かれていたことですが、社内に美人がいると、他の男性社員のやる気やモチベーションが上がるとされています。
「本当にそんなことあり得るの…?」と思いたくなるような噂ですが、実はあながち嘘ではありません。
実際に、マイナビウーマンの調査によると、「仕事の際、近くに気になる女性社員がいたら張り切るか?」という質問に、「張り切ってしまう・どちらかというと張り切る」と回答した社会人男性は35%にのぼります。
また、JTBモチベーションズが行った調査では、「職場に気になる異性がいる人は、仕事に対するやる気が高まる傾向にある」と明らかにされています。
このように、顔採用には社内の士気を上げる効果があり、企業はそれを理由に顔採用を推進している側面があるのです。
(2)集客効果が期待できる
普通の見た目の女性と美人を比較すると、後者のほうが人から信頼を勝ち取りやすいとされています。
この理由は非常に簡単、人は見た目によって相手を判断するからです。
実際に、アメリカの心理学者メラビアンが見つけた法則によると、人間が他人の印象を決める割合は以下のようになっています。
視覚:55%
聴覚:38%
話の内容:7%
上記のとおり、人が相手の印象を決定づけるうえで一番大きいのが視覚情報です。
そのため、相手に好印象を与えやすい美人は、普通の人よりも信頼感を勝ち取りやすいことになります。
また、ビジネスシーンでは第一印象こそが何より重要とされていますから、規模が大きい企業ほど受付担当に美人を設置したがるわけです。
(3)社内結婚が促進される
企業が美人を採用したがる理由としては、他にも社内結婚の促進が挙げられます。
というのも社内結婚をすると、夫婦は互いのスケジュールを把握しやすくなり、働く満足感が高まるからですね。
これは、社員の早期退職を防ぐ手段ともいえるでしょう。
こう聞くと「日本って社内恋愛はタブーじゃないの?」と思われるかもしれませんが、あくまでそれは昔の話です。
実際に、ウェディング情報サイトのアニヴェルセル総研によると、パートナーと出会った場所に「職場」を挙げている人は27.7%にのぼります。
引用:アニヴェルセル総研『「出会い」の聖地が判明!? パートナーとはどこで出会った? 既婚男女600人を大調査!』
また、国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査によると、初婚同士の夫婦が出会ったきっかけに「職場や仕事」を挙げている人は28.2%にのぼります。
さらに、先ほどのマイナビウーマンの調査のとおり、社内に気になる女性がいると男性の働く意欲は上がります。
つまり、美人を雇うことは、企業にとって良いこと尽くめなわけですね。
そのため、今の日本では社内恋愛が推奨されやすく、それを促進するために美人を採用したがっているのです。
3.顔採用は違法?「差別」と見るのが世界のスタンダード
結論から述べると、顔採用は違法ではありません。
日本では契約自由の原則が認められており、誰とでも雇用契約を結べるからです。
また、厚生労働省は『採用選考の基本的な考え方及び公正な採用選考の基本』の中で、以下のように呼びかけています。
- 「職業選択の自由」すなわち「就職の機会均等」とは、誰でも自由に自分の適性・能力に応じて職業を選べるということですが、これを実現するためには、雇用する側が、応募者に広く門戸を開いた上で、適性・能力のみを基準とした「公正な採用選考」を行うことが求められます。
- また、日本国憲法(第14 条)は、基本的人権の一つとして全ての人に「法の下の平等」を保障していますが、採用選考においても、この理念にのっとり、人種・信条・性別・社会的身分・門地などの事項による差別があってはならず、適性・能力のみを基準として行われることが求められます。
引用:厚生労働省『採用選考の基本的な考え方及び公正な採用選考の基本』
上記のとおり、日本で禁じられているのは「人種・信条・性別・社会的身分・門地などの事項による差別」であって、顔採用は明確に禁じられていないのです。
また、『公正な採用選考の基本』では不適正な採用選考の例が挙げられていますが、ここでも顔採用について一切触れられていません。
引用:厚生労働省『公正な採用選考の基本』
しかし、これはあくまで日本の法律から考えた話で、世界の基準で考えてみれば顔採用は立派な差別です。
たとえば、雇用差別禁止法が定められているアメリカでは、履歴書に写真を貼ることが半ばタブーとされています。
写真が貼ってあると、外見や人種によって相手を判断してしまう恐れがあるからですね。
同様の決まりは、フランスやオーストラリア、カナダでも浸透しているため、「顔採用は差別である」と見るのが世界のスタンダードだといえるでしょう。
ちなみに、世界で最も権威のある会議『世界経済フォーラム』が公表する『ジェンダー・ギャップ指数2020』によると、日本のスコアは0.652となっています。
引用:男女共同参画局『世界経済フォーラムが「ジェンダー・ギャップ指数2020」を公表』
これはG7(世界の主要な先進7カ国の総称)の中でも断トツの最下位で、何かと人権意識が乏しいといわれる中国よりも低い数値です。
4.顔採用という「差別」に就活生はどう向き合うべきか
顔採用の向き合い方としては、以下の2つが挙げられます。
顔採用がここまで浸透してしまっている以上、いかなる就活生も顔採用と無関係ではありません。
「憧れの企業だったのに顔で落とされてしまった…」「こんなに頑張ってきたのに顔だけで否定されてしまった…」と悲しい思いをしないためにも、事前に顔採用に対する向き合い方を考えておきましょう。
(1)挫けずに身だしなみを整える
顔採用が好ましくない理由に、個人の努力では変更不可能な要素で人を評価することが挙げられます。
しかし、「雰囲気美人」という言葉があるとおり、人は顔の作りだけで相手を美人かどうか判断しているわけではありません。
つまり、身だしなみを整えることによって、顔採用を通過する可能性は十分あるということですね。
そのため、身だしなみの基本とされるメイク・髪型・服装の3つを見直してみると良いでしょう。
「そうはいっても、身だしなみの正解なんて分からないよ…」という方は、以下の記事を読むと答えが見つかるかもしれませんよ。
(2)顔採用が多い業界を避ける
どうしても顔で判断されたくないという場合は、顔採用が多い業界を避けるのも手です。
具体的な業界としては、以下の6つが挙げられます。
- 美容業界
- ファッション業界
- ブライダル業界
- 航空業界
- マスコミ・テレビ業界
- 広告業界
いずれも共通しているのは、他人に見られる機会が多い仕事であることでしょう。
たとえば美容業界やファッション業界は、「この人みたいに可愛くなりたい!」という願望を刺激するために、美人を起用せざるを得ない側面があります。
これは、メディアでの露出機会が多いマスコミ業界や広告業界も同様だといえるでしょう。
逆に、顔採用が少ない業界には以下の4つが挙げられます。
- 公務員
- 物流業界
- 製造業界
- IT業界
一般的に、公務員のようなお堅い仕事は、顔採用が少ないとされています。
また、製造業界や物流業界といった女性から不人気な業界は、そもそも顔採用をする余裕がありません。
ただし規模によっては、サイバーエージェントのように顔採用を推進している企業もあるので注意しましょう。
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5.まとめ
この記事では、以下の内容について解説しました。
- 顔採用に関するデータ
- 顔採用が導入される理由は3つ
- 現代日本では顔採用は違法でない
- 顔採用という「差別」への向き合い方
顔採用の導入は、会社の生産性や集客力を高める意味でも仕方ない部分があります。
しかし、世界の基準から考えてみれば明らかに差別です。
残念ながら、それが何の疑いもなくまかり通ってしまっているのが、今の日本の現実だといえるでしょう。
とはいえ、それが一般化してしまっている以上、「顔採用で落とされてしまった……」と落ち込んでも何も解決しません。
以下の記事では、顔採用を突破するための方法や実際に導入している企業を紹介しているので、これを参考に自衛策を講じてみてくださいね。