【インターンシップ自己PR講座】業種別に自己PR例文7つを紹介

「志望企業のインターンシップに応募したいけど自己PRに何を書けばいいんだろう?」
「自己PR欄に書く際にアピールすべき能力と例文が知りたい!」

ライバルの多いインターンシップ選考、勝ち取るためには採用担当の心に刺さる自己PRを書く必要があります。

この記事では、インターンシップ選考の自己PRでアピールすべき能力と例文を業界別で紹介します。

この記事を読めば、志望業界のインターン選考を突破する自己PRを効率的に書くことができますよ!

インターンシップでは志望動機よりも自己PRが重視される

インターンシップ選考では志望動機よりも自己PRが重視されます。

志望動機は企業や業界について掘り下げて書くものですが、インターンシップを行っている段階では企業側も学生の理解が深くないことは把握しており、インターンシップを通じて業界理解や企業理解をしてもらおうと考えているからです。

そのため、インターンシップ選考では企業側とマッチする個人の人柄や能力をアピールすることが重要になります。

そして、インターンシップには多くの学生が応募するので、他の学生よりも内容の濃い自己PRをする必要があるのです。

業界によってアピールすべき能力は異なる

業界によってアピールすべき能力は異なり、志望する企業の業界の特徴にあった自己PRをすることが必要です。

理由は、業界が違えば仕事内容や雰囲気が大きく異なり、企業は自社に適合した人材を求めているからです。

コミュニケーション能力が高いことは長所として挙げられますが、業界によっては求められる最優先の素質ではありません。

企業で行う業務内容に合致するスキルや社風と合う人柄をアピールすることが重要なのです。

インターンシップ選考での業界ごとの自己PR例文7つ

業界ごとの自己PRを例文付きで紹介します。

自己PRを書くときは下記のフレームワークに当てはめると書きやすくなります。

自己PRに必要な7つの要素

  1. 能力・長所
  2. 背景・きっかけ
  3. 問題意識・課題点
  4. アクション
  5. 結果・変化
  6. 能力の再確認
  7. 仕事への活かし方

業界別に必要とされる能力とそれをアピールするための例文を紹介するので参考にしてください。

  1. 不動産(デベロッパー)業界の自己PR例文
  2. コンサルティング業界の自己PR例文
  3. 広告業界の自己PR例文
  4. 投資銀行業界の自己PR例文
  5. IT業界の自己PR例文
  6. 商社の自己PR例文
  7. 国家公務員の自己PR例文

順に解説します。

自己PRを効率的に書くための7ステップについてより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください!

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(1)不動産(デベロッパー)業界の自己PR例文

不動産、特にデベロッパー業界で重視されるのは人を巻き込む力です。

デベロッパーの業務には自治体、建設会社、テナントの協力を得て一定のコンセプトに沿った街づくりを行うもの。

個人ではなく周囲の気持ちを動かすスキルを経験とともにアピールしましょう。

不動産(デベロッパー)業界の自己PR例文

①能力・長所
私の強みは周囲を巻き込んで物事を実現させる力です。

②背景・きっかけ
この力はアルバイトをしていたアパレルショップで身につきました。

③問題意識・課題点
昨年の夏、近所に衣料量販店ができたことで売り上げが激減し、アルバイト先が閉店するかもしれないという状況に見舞われました。
社員やアルバイトも諦めムードが漂いお店の雰囲気も悪くなりました。

④アクション
そこで私はビラ配りやSNSでの情報発信を提案し、率先してビラを配り、TwitterやInstagramで毎日商品についての投稿を行いました。

⑤結果・変化
そんな私の姿を見て諦めムードだった周囲も宣伝を手伝ってくれるようになり、結果として激減した売り上げが最高時の8割程度まで回復して閉店の危機を免れることができました。

⑥能力の再確認
この経験から私は自分が率先して行動することで周囲の気持ちを動かすことができると気づきました。

⑦仕事への活かし方
入社後も私の巻き込み力を使って、関係者皆が協力した街づくりに貢献したいと思います。

(393文字)

自分が率先して行動することで、周囲を鼓舞する力をアピールした例文です。

あなたの行動で周囲が変容した経験を探して書いてみてください。

以上が業界別の自己PRの書き方になります。

「自己PRで書くことがない」と心配している方もご安心ください。

こちらの記事で、自己PRがないと思っている方向けに自己PRを書く方法を解説しています。

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(2)コンサルティング業界の自己PR例文

コンサル業界でアピールすべきポイントは問題解決能力です。

コンサルタントの仕事は基本的にクライアントが抱える問題を解決に導くこと。

今回は問題解決能力をテーマとした例題を紹介します。

コンサルティング業界の自己PR例文

①能力・長所
私は問題解決能力が高く、困難に対してベストな対応を導くことができます。

②背景・きっかけ
この能力は大学時代にレストランでのアルバイトを通じて身に付きました。

③問題意識・課題点
アルバイト先のレストランはランチの人員が少なく、少人数でフロアを回さなければならない状態でした。
そのためオーダーが滞ったり会計をお待たせしてクレームになるなど問題が起きていました。

④アクション
私はお客様の満足度を上げ、業務を効率化するために仕事の優先順位を見直しました。
さらにオーダーや会計、清掃などの業務を気づいた人が行うという方式から分担制に変更することを提案しました。

⑤結果・変化
フロア業務の優先順位に合わせて人員を割り振り、分担制で業務を行うことで3ヶ月後にはクレームが無くなり、従業員も効率的に仕事ができるようになりました。

⑥能力の再確認
この経験で、現状を正確に把握し、問題点とその改善案を正確に判断する力が身につきました。

⑦仕事への活かし方
貴社に入社した後も私の問題解決能力を活かし、悩める企業の手助けをしたいです。

(398文字)

過去にアルバイト先で起きた経験をもとに問題解決能力をアピールする例文です。

問題解決に欠かせない現状把握のスキル、問題解決のための提案力も併せて記述しています。

入社後に役立つスキルをアピールすることで採用担当に興味を持ってもらえるでしょう。

(3)広告業界の自己PR例文

広告業界で求められるスキルはコミュニケーション能力や課題解決能力です。

クライアントが抱える課題をコミュニケーション能力で聞き出し、適切な広告出稿を提案して解決できる人材が求められます。

今回はこの2つの能力がアピールできる例文を紹介します。

広告業界の自己PR例文

①能力・長所
私は人の悩みを聞き出し、解決する方法を提示することができます。

②背景・きっかけ
このスキルは大学時代に家庭教師をしていた時に身につきました。

③問題意識・課題点
担当していた中学生生徒のやる気が急に無くなったと感じ、休憩中に何かあったのかを聞いてみたところ、高校に入学後に新しい友人関係を築くことが不安になり、勉強する意欲を失っているとわかりました。

④アクション
そこで私は自分が同じ悩みを抱えていたが入学式当日に仲の良い友人ができたと伝えました。
また高校生活に希望を持ってもらおうと、生徒に高校入学後に入りたい部活や生活の内容を質問し、生徒のイメージを膨らませるようにしました。

⑤結果・変化
その結果生徒は高校入学後の明るいビジョンが見えたようで、再び受験に向けて勉強を始めました。

⑥能力の再確認
この経験から人の悩みを聞き出し、課題を解決する能力が身につきました。

⑦仕事への活かし方
入社後はクライアントと親密な関係になって課題をあぶり出し、適切な広告を提案して解決できるように尽力したいです。

(397文字)

広告業界で必要とされる2つのスキルを題材にした例文です。

家庭教師をしていた際の生徒から悩みを聞き、解決策を提示してやる気にさせた例を示しています。

(4)投資銀行業界の自己PR例文

投資銀行に必要とされているのは、肉体的・精神的なタフさです。

激務が当たり前の業界であり、成果主義なので結果を出し続けなければならないプレッシャーが常にあるからです。

投資銀行のインターンを勝ち取れる例文を見ていきましょう。

投資銀行業界の自己PR例文

①能力・長所
私は心身ともにタフなのが強みです。

②背景・きっかけ
この能力は大学在学中に行ったアルバイトと学業の両立によって身につきました。

③問題意識・課題点
私の家は裕福ではなく、●●大学の経済学部にどうしても入学したかったのですが経済的に厳しい状態でした。
親を説得するため奨学金は成績優秀者の返還免除制度を利用すること、そのほか費用は全てアルバイトで賄うことを親に提案して進学しました。

④アクション
大学に入学してからは深夜に工事現場のアルバイトをし、夕方から夜までは居酒屋で働きました。
学業も両立しなければいけないので空いた時間で図書館に通い、勉強にも手を抜きませんでした。

⑤結果・変化
その結果学費や生活費は全て自分で払い、成績は3年間すべてA評価でした。

⑥能力の再確認
この経験を通じて、体力はもちろん、苦しい状況でも努力できる精神力があることに気づきました。

⑦仕事への活かし方
入社後は持ち前のタフさを活かして任せられた仕事を確実に遂行しようと思っています。

(383文字)

体力・精神的にもハードな状況の中でも自分で決めた目標を達成したことを記述した例文です。

投資銀行に求められる心身のタフさをアピールすることでインターンシップ選考に合格しやすくなるでしょう。

(5)IT業界の自己PR例文

IT、特にエンジニアを志望している人はITのスキルとコミュニケーション能力をアピールしましょう。

業界の特殊な知識が必要とされることはもちろん、自身で組んだプログラムの概要をプレゼンできるスキルも必要です。

プログラムを作成するときはチームで作業をすることになるため、自分の考えを正確に人に伝える力も重要視されます。

IT業界の自己PR例文

①能力・長所
私は自分の考えを人に伝える力に長けています。

②背景・きっかけ
この能力は大学の学園祭の実行委員としてミスコンの企画運営をしたことで身につきました。

③問題意識・課題点
ミスコン企画の際、スポンサー集めやサイト作成など膨大な業務に追われて各自のスケジュール管理が追いつかず、期日までに全ての工程終わらない可能性が生じました。

④アクション
私はタスク管理ができるツールを作成した上で導入を提案しました。
素人が作ったソフトということで最初は反発もありましたが、ミスコンに関わる膨大なタスクを一元管理できるメリットを正確に伝えることで納得してもらいました。

⑤結果・変化
その結果、タスクを一目で管理できることで効率が上がり、期日までに余裕を持って全ての工程を終了させることができました。

⑥能力の再確認
この経験から趣味だったツール作成と自身の考えを人に伝える能力に自信を持ちました。

⑦仕事への活かし方
入社後もこのスキルと伝える力を活かし、チーム一丸となってクライアントの役に立つシステム構築をしていきたいです。

(400文字)

自分の考えを人に伝えること、ITの知識があることをメインとした例文です。

特に自分の提案を人に納得してもらえるように話ができる能力が伝わるように書くと印象が良くなります。

(6)商社の自己PR例文

商社のインターンを志望している人は行動力やコミュニケーション能力をアピールしましょう。

この業界は商品の卸入・卸売の期限が厳しいので、やるべきことをすぐにやる行動力が必要です。

また業務内容は営業がメインとなるため、コミュニケーション能力は必須スキルと言えます。

商社の自己PR例文

①能力・長所
私の強みは高い行動力とコミュニケーションスキルです。

②背景・きっかけ
このスキルは私がゼミ長として卒業発表の場を仕切っていたときに身につきました。

③問題意識・課題点
私のゼミでは江戸時代の風俗に関しての研究を行なっていたのですが、教授から途中経過で具体的なイメージが湧きづらいと指摘を受けました。

④アクション
そこで私はメンバーと話し合い、内容を充実させるために現地の写真を撮影して追加することを提案しました。
遠方なこともあり反対するメンバーもいましたが、大学卒業最後の発表を納得のいくものにしようとメンバー一人ひとりと直接話し合い、理解を得ることができました。

⑤結果・変化
結果として教授からは「本発表ではイメージのつきやすい良い発表になった」と評価していただきました。

⑥能力の再確認
この経験から積極的に行動し、コミュニケーションを通して人を巻き込む力が身につきました。

⑦仕事への活かし方
入社後は行動力とコミュニケーション能力を活かして、営業として物流ネットワークの成長に貢献したいです。

(396文字)

この例文では行動力・コミュニケーションスキル両方をアピールしています。

その場で適切な行動を即時実行に移すこと、また人に自分の提案を伝えられる能力は商社でも求められるものです。

(7)国家公務員の自己PR例文

公務員(国家公務員)のインターン選考でアピールするべきは調整力や意見をまとめるスキルです。

企業や政府、利害関係者の意見を平等に聞き、落とし所を見つけていくのが国家公務員の仕事だからです。

国家公務員の自己PR例文

①能力・長所
私の強みは相違する意見を調整する力です。

②背景・きっかけ
この能力は大学時代に応援団の団長を務めた時に身につきました。

③問題意識・課題点
私が所属していた応援団は全国でも有名でしたが、複数の保護者から学業との両立を心配する声が上がり、大会前に練習に参加できなくなる団員が出てきてしまいました。

④アクション
そこで私は不参加になった団員の家を訪問し、保護者と団員で3者面談を行いました。

⑤結果・変化
その結果、定められた単位数を取得することを条件に練習の許可がもらえ、全員で大会に参加することができました。
そして、団員で勉強会を開き、全員で単位を取得することができました。

⑥能力の再確認
この経験から私は異なる意見を調整する力が身につきました。

⑦仕事への活かし方
入省後は相違する意見をまとめ、日本全体の利益になる政策形成をしたいです。

(316文字)

意見の相違する二者間の仲裁役となった経験から調整力をアピールする例文です。

より能力が重視されるインターン選考では、業務に必要とされるスキルをアピールすることが必須。

双方を納得させる提案を結果とすることで説得力を持たせています。

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まとめ

この記事では、インターンシップの選考で業界ごとに重要視される能力と例文を紹介しました。

多くの学生が応募する中で人事担当の心を掴むには業界ごとに求められるスキルを分析し、自分の経験に当てはめることが重要だとわかったのではないでしょうか。

早速志望する業界に役立つスキルと、それをアピールできる経験を自分なりに洗い出してみましょう。

この記事で学んだことを活かしてインターンシップ選考で他の学生に差をつける自己PRを身につけ、希望業界のインターンシップを勝ち取りましょう!

インターンシップでの志望動機の書き方を詳しく知りたい方は、あわせてこちらの記事をご覧ください。

【保存版】インターンシップに受かる志望動機の書き方と業界別例文7選

2023.07.13

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