
【就活で論理的思考力が必須な理由】論理的思考力を鍛える4つの方法
「論理的思考ができてないと言われたけど、そもそも論理的思考ってなんだろう…」
「論理的思考を鍛えるためにはどうしたらいいの?」
このような疑問を持っている人は多いでしょう。
実は論理的思考力とは説得力をもって人に伝える方法なのです!
今回は論理的思考力に関する基本的な知識からその鍛え方まで紹介します。
この記事を読んで論理的思考力を身に付け、就職活動で有利に立ちましょう!
目次
1.論理的思考力/ロジカルシンキングとは
いまやビジネスやプライベートなどの多くのシーンで必要となるのが論理的思考力であり、多数の書籍が発売されています。
履歴書やES・面接など自分の考えを企業に納得してもらう必要がある就職活動では論理的思考力が必要最低限の能力となります。
(1)論理的思考とは主張を理解してもらうもの
論理的思考とは、あなたが説明をするときに、相手が理解しやすく説明する方法です。
論理的に説明ができるとは以下の2つの条件を満たしていることです。
- 話の筋道が通っていること
- 自分の主張を相手が理解できる言葉で話すこと
それではこの2つのポイントについて説明していきます。
#1:筋道がたっている
論理的思考力がある人の説明は、筋道が明確です。
例えば、A社の利益が昨年対比120%であることを説明してくださいと言われた場合、論理的思考ができない人は以下のように説明します。
「利益が上がった原因は新商品の売り上げが伸びたからです。」
一方、論理的思考ができる人は以下のように説明します。
「利益が増加している理由は、新商品の売り上げが伸びたからです。
その理由はアンケート調査によって判明した新商品のパッケージの印象の悪さを改善したために、新規購入者が増加し売り上げが伸びたからです。」
論理的思考ができると、上記のように、聞き手が疑問を持たないような正確な回答ができます。
一つ目の回答だと、「なぜ新商品の売り上げが伸びたのか」が不鮮明で、新たな疑問が生まれてしまうでしょう。
論理的思考力があるということは、どのような人が聴いてもあなたの主張を理解できるようになるということでもあります。
#2:相手が理解できる言葉で話す
論理的思考力がある人は相手が理解できる用語・言葉を使用して話します。
論理的思考力は相手に伝える能力も重要であるからです。
例えば、あなたがA社に対して自社の商品を売り込む際に、その業界で使用されている専門用語を多用したら、その商品の魅力は伝わるでしょうか?
どんなにその商品の魅力を論理的に説明しようとしても、あなたの言葉を相手が理解できないとあなたの主張は無意味になります。
つまり、相手が理解できるように自分が主張したい内容を変形させて伝える必要があるのです。
(2)論理的思考力がある人とない人の違い
論理的思考力がある人とない人とでは大きな差が生じます。
以下のチェックポイントを読んで自分が論理的思考力があるのか確かめてみましょう。
- 結論を出すのに時間がかかってしまう
- 理由を聞かれても答えられない
- 目標をよく考えず、なんとなくで行動を始めてしまう
- 「なぜ?」と思うことが少ない
#1:結論を出すのに時間がかかってしまう
論理的思考力があるとスマートに結論へたどり着くことができます。
結論までの筋道が通っており、関係のない事柄まで考えないからです。
例えば、あなたが依然から目をつけていた靴がネットで安く売りだされていた時、論理的思考力があれば他店との価格比較を行い、すぐに購入するかどうかの判断ができるでしょう。
しかし論理的思考力がないと、「ネットショッピングはしたことがないから緊張する」と何らかの理由を作ってしまい判断が遅れてしまいます。
上記のように、論理的思考力があると簡潔に判断することができるようになります。
#2:理由を聞かれても答えられない
論理的思考力があると、理由を聞かれたときに、明確に答えることができます。
論理的思考力があると筋道立てて考えられるので、自分の行動の一つ一つに理由をはっきりともっているからです。
逆に、論理的思考力がないと、行動のところどころに「なんとなく」や「なんか嫌だった」といった自身の感情が入り込み、相手に理解されません。
行動に理由付けを行い、筋道が通るようにさえできれば、簡単に論理的思考力は身につくというわけです。
#3:目標を考えずなんとなくで行動してしまう
論理的思考力がないと目標をよく考えず、なんとなくで行動してしまいます。
このようにゴールを考えることなく、物事を進めてしまう考え方を積み上げ式の思考といい、論理的思考力とは大きくかけ離れています。
反対に、論理的思考力があったら逆算思考をすることができます。
この考えはゴールを見据えた上で、そのゴールを達成する上で必要な作業を自分で考えて行うというものになります。
例えば、策を跳んで乗り越えるために、手前の位置から助走をとって勢いをつけてジャンプすることがありますよね。
これも立派な論理的思考力であり、ゴールから逆算して必要な行動をとることができているのです。
#4:なぜ?と思うことがすくない
論理的思考力がないと他人の話に疑問を持つことが少ないです。
論理的思考力がない人は他人の話が論理的であるかどうかもよく分かっていないからです。
自分自身の話に筋が通ってないために、他人の話に筋が通ってないことに疑問を抱かないのです。
このような人は、ネット・他人の情報を鵜呑みにしてしまい、「○○が言ってたから~」と自分の主張に組み込んでしまうこともあります。
論理的思考力があったら、他人の話にも筋が通っているのかが気にかかるため、「なぜ?」ときいて正しく理解をすることができます。
2.就活で論理的思考力が活きるシーン3選
ここまでは論理的思考力について説明していきました。
この章では、就職活動のES・グループディスカッション・面接の3つのシーンにおいて論理的思考力をとらえていきます。
実践的なシーンでどのように論理的思考力が機能するかを見ていきましょう。
#1:ES
エントリーシートでは書き方を工夫して論理的思考力を示しましょう。
エントリーシートでは文面のみで企業に自分自身のことを理解してもらわなければなりません。
内容を論理的に書いて企業側に疑問を持たれないようにすることが非常に重要になってきます。
例えば自己PRの設問に対する悪い例として次のものがあげられます。
「私の強みはコミュニケーション能力が高い点です。学生時代に図書館のアルバイトに注力したからです。」
反対に、論理的思考ができている回答は次のようになります。
「私の強みはコミュニケーション能力が高い点です。学生時代に図書館のアルバイトを行う中でイベントを通じて、社会人やご年配の方にお勧めの本を紹介したり、読み聞かせ会では幼稚園児や小学生とも交流をすることができたので、様々な人とコミュニケーションをとる能力が育まれたからです。」
極端な例ではありますが、悪い例では論理がなく、コミュニケーション能力と図書館のアルバイトのつながりが全く見えないので、主張が非常に弱くなってしまいます。
反対によい例では、図書館のアルバイトの中で、多様な人とコミュニケーションをとれたことがわかり、主張がわかりやすくなっています。
詳しいESの書き方は下記の記事でも説明していますが、ESでは紙面のみで自分の情報を伝える必要があるので、論理性にはより気を付ける必要があります。
#2:グループディスカッション
論理的思考力があると深い議論ができるようになります。
例えばグループディスカッションで「本社をどこに移転するべきか?」という議題がでたとします。
この時、論理的思考力がないと、論点を見失い議論が複雑化してしまうでしょう。
この議題の場合、「企業立地に関して重視する点は何か」が真の論点であるので、そのうえで根拠を考えましょう。
「企業は渋谷・原宿に立地すべきだと考えます。本社のビジネスの主な顧客は若者なので、若者の流行を素早く知る必要があるからです。」
上記のように、議題を見つけることでより自分の主張が論理的になり説得力がでるでしょう。
当然、グループディスカッションでは論理的思考力以外でも評価されるポイントが多く、詳しい対策は下記の記事を見てください。
#3:面接
面接では面接官との直接の対話になるので、当然論理的思考力が必要となります。
ES や履歴書では事前に構成し練り上げられた文章を書くことはできますが、面接では準備ができていない質問に対して論理的に回答できるかが重要になります。
企業側の考えとしては、仕事上では取引先との商談などの準備できていない質問に対して、論理的に話さなければならない場面が多いので、学生が論理的思考力を持っていることを求めているのです。
つまり面接では実践的なレベルの高い論理的思考力が必要となるといえるでしょう。
3.論理的思考力を鍛える方法4選
この章では論理的思考力を鍛える方法を4つ紹介していきたいと思います。
- 「So what?」「Why so?」を繰り返す
- 三段論法を使う
- MECEを使う
- フェルミ推定を行う
前章までの知識をもとに論理的思考力を身に付けて就職活動で優位に立ちましょう!
#1:「So what? 」「Why so? 」を繰り返す
論理的思考力を鍛えるためには日常的な行動に「So what? 」だからなに? 「Why so?」なぜ? を繰り返すようにしましょう。
手持ちの情報に対して「So what? 」と問うことで問題に対してどのようなことが言えるのかを浮かび上がらせていきます。
・長距離走においてスタートダッシュで速く走って体力を失ってしまう。
↓「So what? 」
・最後まで体力が続かずにビリになてしまう
逆に結果に対して「Why So? 」と問うことで既に出た情報が正しいかやそのほかにも情報がないのかを調べていきます。
・長距離走でビリになってしまう
↓「Why So? 」
・スタートで人よりも体力を使ってしまう
・中盤で人に抜かされることからやる気を失ってしまう
上記のように、要因と結果を「So what? 」「Why so? 」を繰り返すことで新たな要因見つけ出していくことができます。
頭の中のみで考えるのが困難であれば、ロジックツリーを使ってポイントを1つずつ紙に書いていくのも良いかもしれません。
#2:三段論法を使う
他人に説明するときは三段論法を使用してみましょう。
- AはBである。
- BはCである。
- よってAはCである。
三段論法ほ上記のような論の展開の方法で、論理的思考力の基本といえます。
マクドナルドを例に三段論法を使ってみましょう。
- マクドナルドの特徴は手軽く安く食べられるという点です。
- 手軽く安く食べることができるという特徴は学生や忙しい社会人のような人に非常に効果があります。
- そのためマクドナルドは学生や忙しい社会人にむけて売るべきだ。
上記のように、三段論法を使うと筋道立てて説明することができます。
#3:MECEを使う
「MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)」は日本語訳で「漏れなく、ダブりなく」という意味になります。
これは物事を分析する上で重要な考え方となります。
例えば、パソコンの購買理由についてアンケートする際に、
- 父さんに勧められたため
- 広告で見たため
- 家族に勧められたため
といった項目があった際、1と3はダブっているでしょう。
こうした漏れやダブりがあると分析が困難となり、原因・理由が発見できません。
正確に物事を把握することは、正確な論の展開につながります。
#4:フェルミ推定を行う
フェルミ推定は論理的思考力を発展的に鍛える方法となります。
フェルミ推定とは「日本国内に美容院は何店舗あるのか?」といった現実的に調査しづらいものについて、論理的思考力を用いて推定するものになります。
以下ではフェルミ推定の例を紹介してみます。
- 日本で美容院を利用するのはどのくらいの人口か
- 美容院の利用者は一年間で何回美容院を利用するのか
- 美容師は一日に何人にサービスを提供することができるのか
- 一つの美容院に何人の美容師が働いているのか
はじめに考慮に入れるべき要素を挙げていき、その後に論理的な推定を行っていくというものになります。
フェルミ推定は、問題に対して様々な角度から取り組むことができますが、どの方法でも論理的である必要があります。
定期的にフェルミ推定を行い、論理的思考力を鍛えるのも良いでしょう。
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4.まとめ
この記事では論理的思考力について、基本的な知識から鍛え方まで紹介してみました。
論理的思考力については、①話の筋道が通っていること ②相手が理解できる言葉で話すことが重要になってきます。
就活で大きな役割を果たすのはもちろんですが、入社後のビジネスやプライベートでも論理的思考力は重要になります。
この記事で紹介した4つの鍛え方を駆使して、より有利に就職活動を行いましょう!