
【新卒必見】志望動機の書き方はフレームワークを使って効率的に行おう
「志望動機ってなに書けばいいんだろう..」
「正直、この会社についてあまり知らないから志望動機とかないんだよな」
このように志望動機の書き方について悩んでいる就活生も多いですよね。
実は志望動機は、フレームワークに当てはめて書くだけで、どんな企業にも通用する志望動機を書けるようになります!
ここでは、フレームワークに当てはめる簡単・効率的な志望動機の書き方を紹介します。
この記事を読めば、どんな企業でも志望度が高いと思ってもらえる志望動機を作り上げられますよ。
目次
志望動機とは
志望動機の書き方を説明する前に、そもそも志望動機がどういうものなのかを理解しておきましょう。
志望動機がどういうものかと内定レベルの志望動機の例を紹介します。
1.志望動機は自己PRの変化形
志望動機とは、自己PRの変化形です。
志望動機では、単純にその企業への就職理由ではなく、なぜあなたが就職するのかを説明しなければなりません。
あなたがどういう能力を持ち、どのような経験をしてきたからこそその企業に就職したいというストーリーが無ければいけないのです。
そして、あなたがどんな能力を持った人かを伝えるのが自己PRです。
自己PRを変化させることで、面接官が志望度が高いと感じる志望動機が作れるのです。
2.内定レベルの志望動機例
内定レベルの志望動機には、面接官を納得させる7つの要素を含める必要があります。
必要な要素を構造化して書くことで、面接官に疑問を生ませない説得力の高い志望動機が書けるようになります。
内定レベルの志望動機を自己PRとともに紹介します。
【コンサル企業への志望動機】
幅広い年代の信頼を得ることができる強みを活かし、世の中に与える影響が大きい経営者の仕事をサポートしたいからです。(志望理由)
バーテンダーのアルバイトを通じて出会った経営者の悩みの相談に乗ったことから、そう思うようになりました。(背景)
私が勤務するバーでは様々な業種・年代の経営者が訪れ、経営の悩みを話してくれますが、その悩みは複雑で、今の私には到底解決できないという事実に歯がゆさを感じ、経営課題を解決したいと考えるようになりました。(価値観・能力)
コンサル業界は、世の中に与える影響が大きく、かつ複雑な課題に取り組めるからこそ、やりがいも大きいと考えます。(業界比較)
中でも御社は、経営者と深い信頼関係を築き、経営課題の解決のためには耳が痛いことも言うという姿勢に、バーテンダーのアルバイトで培った、幅広い年代から信頼を得られるという強みを活かせると考えます。(企業比較)
幅広いコンサルティング業務の中でも、企業の戦略に直接影響を与える戦略コンサルティングを志望します。(職種)
以上から、経営者と二人三脚で経営課題の解決に取り組みたいと思い、御社を志望しました。(志望理由の繰り返し)
次に、自己PRを紹介します。
【コンサル企業への自己PR】
私は幅広い年代から個人的な悩みを打ち明けられるほど信頼を勝ち取ることができます。(能力・長所)
この強みはバーテンダーのアルバイトによって培われました。(背景)
私が勤務するバーには幅広い年代・幅広い職種の方が訪れます。アルバイトを始めた当初は、幅広い客層のため話についていけず、満足のいく接客ができていませんでした。(課題点)
しかし、私はわからないことは素直にわからないと打ち明け、常連のお客様の話題をメモしたり、お客様が話した事柄を自分で調べ、次にお客様が訪れた際には調べた内容をもとに話を展開することで、徐々にお客様の信頼を勝ち取ることができ、今では企業の経営の悩みを話してくれるほどになりました。(アクションと結果・変化)
この経験から、お客様に親身に寄り添い、素直な態度で接することで信頼を勝ち取ることができるようになりました。(能力の再確認)
この経験を活かし、クライアントから信頼されることが求められるコンサル業界で、自分の強みを発揮したいです。(仕事への生かし方)
志望動機と自己PRを比較して、両者の内容が似ているように感じるでしょう。
エピソード自体は同じバーテンダーのアルバイトで学んだことですが、自己PRと志望動機では、構成が変わっています。
高評価につながる志望動機のフレームワーク
ここまで志望動機とはどのようなものかお伝えしました。
志望動機は、あなたが志望企業に入る理由を伝えるものであり、自己PRを変化したものであるということを理解していただけたと思います。
ここからは、実際に面接官を納得させる志望動機を作るのに必要なフレームワークを7つの要素に分けてお伝えします。
志望動機に含めるべき7つの要素とは次のものです。
- 志望動機
- 背景
- 価値観・能力
- 業界比較
- 企業比較
- 職種比較
- 結論(最後の締め)
それでは順に説明します。
1:志望動機
1つ目は、志望動機を最初に述べるということです。
あなたがなぜその企業を志望しているのかを最初に述べましょう。
志望理由について、「正直何となくだからこれといって理由がない…」という場合には、事業・能力・人の3つの軸から志望理由を探してみましょう。
その企業の事業内容に惹かれているのか、その企業でどんな能力を得られるからなのか、それともその企業で働いている人に惹かれているのか、この3つの軸で当てはまるものを志望理由として挙げると良いでしょう。
こちらの記事では、志望動機の書き出しで使える例を業界別で紹介しているので、あわせて参考にしてください。
2:背景
2つ目は、志望動機の背景にどんな経験があるかを述べましょう。
面接官に、なぜ他でもないあなたがその企業を望んでいるか納得させるためには、あなた自身の経験と結び付ける必要があります。
例えば、あなたコンサル企業を志望していて、学生時代にバーテンダーの経験をしていたことから、経営者と話す機会があり、経営に興味をもったということであれば、漠然とコンサル企業に入って経営に携わりたいというよりも説得力がありますよね。
面接官とは言え、あなた自身の経験を否定することはできません。
志望理由を述べるときには、背景を伝えることで、より説得力の高い志望理由にしましょう。
3:価値観・能力
3つ目は、経験から得られた価値観・能力を伝えることです。
あなたが経験から何を得られたのか、その価値観や能力を志望理由に結び付けるように述べましょう。
バーテンダーの例であれば、経営者と話す機会はあったが、経営者の問題を解決することができない歯がゆさがあったという価値観がもとになって、コンサル企業で経営者を助けていきたいという理由につながっています。
あなたが経験から何を考えるようになったのか、あるいはどんな能力があるから企業を志望しているのかを伝えましょう。
4:業界比較
4つ目は、業界比較を行い、なぜその企業のある業界でなければいけないのかを伝えましょう。
あなたの志望動機が漠然としていると、「その理由だったら○○業界でもいいよね」と面接官に反論されてしまいます。
例えば、「人に寄り添って直接感謝される仕事がしたい」という理由であれば、不動産営業、メガバンク、コンサル、医療、福祉、サービス業、生保・損保など、ありとあらゆる業界で実現可能な志望理由になってしまいます。
しかし、どんな形で人に寄り添って感謝されたいのかまで考えれば、「人生の大きな決断に寄り添って幸せな人生設計を手伝いたい」という具体的なアイデアが出てくるので、自然と不動産営業か、メガバンクという選択肢に絞られるでしょう。
具体的なアイデアを出すためには、要素3の価値観を基準にして考えると良いです。
なぜその業界でなければいけないのかを説明できるようにしましょう。
5:企業比較
5つ目は、企業比較を行い、なぜその企業でなければならないのかを伝えましょう。
業界比較と同様に、面接官から反論されないように、具体的になぜその企業でなければならないかを述べましょう。
企業比較は、事業という軸で違いを説明しようとすると、競合他社とあまり差別化できません。
能力あるいは人という軸でその企業を志望する理由を述べると良いでしょう。
例えば「競合他社Aと比べて、若手がどんどん発言できる機会がある社風だ」「競合他社Bと比べて、社員同士が仲が良く、上下関係でも助け合う姿勢が見られた」など、同じ業界の競合他社との違いを能力・人の軸から述べると良いです。
なぜその企業でなければならないかを説明できるようにしましょう。
#1.企業との共通項を説明する
企業比較を行うときには、あなたとの共通項も述べましょう。
例えば、「社員同士が仲が良く、上下関係でも助け合う姿勢が見られた」ということを語った場合、「サークルで上下関係なく協力する体制を作ったことが成果につながったため、その環境で働きやすいと思った」といったことを語ればOKです。
企業比較で述べたことがなぜそう思ったのか説得力を持たせるために、企業との共通項を伝えましょう。
6:職種比較
6つ目は職種を行い、なぜその職種でなければいけないかを伝えましょう。
特に、メーカー系では、マーケティングや営業など、その企業のどの職種が良いの理由を述べなければ再度反論されてしまいます。
たとえば、あなたがマーケティング職を望むのであれば、マーケティングを通じて優れた商品の認知度を高めたいとかもっと使ってもらいたいという理由を述べましょう。
基本的には経験や能力がある職種に就くというのが、説得力があり望ましいです。
職種比較を述べることで、なぜその職種でないかを伝えることができます。
7:結論(最後の締め)
最後は、締めとして初めに伝えた志望動機を繰り返しましょう。
面接官によっては、最初に述べた志望理由が響かない人もいるかもしれません。
たとえば、「幅広い年代の信頼を得ることができる強みを活かし、世の中に与える影響が大きい経営者の仕事をサポートしたいからです。」という志望理由があるとします。
これを「幅広い年代の信頼を得ることができる強みを活かし、経営者のサポートを行うことで社会に貢献したいです。」と言い換えると社会貢献という言葉が面接官に刺さるかもしれません。
面接官に伝わる言葉を話すためにも、志望動機を言い換えて最後にもう一度述べましょう。
こちらの記事では、面接官に会ってみたいと思わせる締め方とNGな締め方の両方を解説しているので、参考にしてください。
志望動機が書けないときは、志望動機ジェネレーターを活用してみよう
志望動機を作成する際、伝えたいことはたくさんあっても、文章でうまくまとめる自信がない就活生も多いはず。
そんなときは、「志望動機ジェネレーター」を活用してみましょう。
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志望動機を書くときの注意点
ここまで、志望動機を書くときに必要な7つの要素を紹介しました。
紹介した7つの要素を含めた構造的な文章が書ければ、面接官に反論されない、説得力の高い志望動機を書けます。
しかし、完成度高い志望動機を作成するには、志望動機を書く時の注意点に気をつける必要があります。
志望動機を書くときの注意点は次の4つです。
- 企業を褒める
- 企業と共通点がない
- 企業の知識ばかりを書く
- 批評をする
それでは順に説明します。
1.企業を褒める
志望動機を書くときに、企業を褒めるだけということのないようにしましょう。
例えば、企業説明会や新卒採用Webサイトで話されているエピソードやキーワードを取り上げ「私はその言葉に感動しました」といってしまうだけのものです。
これでは、なぜその言葉に感動したのかという理由や背景がわからないですし、そのキーワードを面接官自身良いと思っているとも限りません。
褒めている内容がインターンシップでの経験や、OB訪問を繰り返した末に得られた情報など、深い調査に基づいたものであれば許容範囲ではありますが、ちょっと調べれば誰でも言えるような内容でほめても、全く通用しません。
企業を褒めるだけの志望動機は書かないようにしましょう。
2.企業と共通点がない
志望動機を書くときに企業と共通点がないことを書くことはやめましょう。
面接官は、なぜ他の候補者でもなくあなたが企業に入るべきなのかという質問の答えを探っています。
志望動機という文字面を正直に受け取り、企業を志望する理由(=やりたい仕事)を延々と語り、なぜあなたがその仕事をやりたいと思うのか具体的な論拠が見えてこない志望動機だと企業は採用したいと思いません。
企業と必ず共通点がある志望動機を書くようにしましょう。
3.企業の知識ばかりを書く
志望動機を書くときに企業の知識ばかりを書くことはやめましょう。
企業説明会などに行って、知識を多く持っている学生が陥りがちなケースです。
企業の知識を面接官に伝えたところで、面接官は企業の人ですから、当たり前のことを言われても聞いていて何も面白くないですよね。
面接官は、なぜあなたが企業を志望しているのかを知りたいので、得た知識とあなたがどのように関係しているのかをしっかりと絡めて説明するようにしましょう。
4.批評をする
志望動機を書くときに企業の批評をするのはやめましょう。
企業としては、学生に批評をされたところでその学生を採用しようとは思いません。
批評をするということはその企業のことを考えられていると思うかもしれませんが、面接官が志望動機を聞いているのに企業の批評をされても質問に対する答えになっていないですよね。
「あなたの考える会社の改善点を教えてください。」といった質問でない限り、企業の批評をすることはやめましょう。
まとめ
この記事では、フレームワークに当てはめて簡単・効率的に志望動機を書く方法をお伝えしました。
志望動機を書くのは、必要な要素を押さえて書くことができれば面接官が納得するものを効率的に書くことができます。
この記事で紹介した志望動機の書き方を実践して、内定レベルの志望動機を作り上げましょう!