
アルバイト経験でもガクチカは作れる!ガクチカ作成の3つのコツと例文を紹介
「ガクチカってどうやって作ればいいのだろう…」
「アルバイト経験でも面接官に自己アピールになるガクチカを作れるのか?」
このように、アルバイト経験でのガクチカの作り方にお悩みではないですか?
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」を意味するものです。
ガクチカをアルバイト経験で語るケースは多いですね。確かにアルバイト経験は学生生活において大きなことですし、ここから得たものや学んだことはたくさんあるでしょう。
実はガクチカでアルバイト経験をアピールするには、7つの要素と3つの伝え方のコツを押さえるだけで良いのです。
これさえ読めばきっとあなたもガクチカをどうアピールすれば良いのかがしっかりと理解できるようになりますよ!
以下の記事では、ガクチカと自己PRの違い、また自己PRでアルバイト経験を語る際のコツについて解説しているので是非参考にしてみてください。
目次
1.伝わるガクチカを作るためのフレームワーク
ガクチカはフレームワークに沿って作成すれば、経験のすごさに関係なく採用担当に評価されるガクチカが作れます。
ここでフレームワークに沿ったガクチカの書き方を説明します。
以下の記事では、そもそもガクチカとは何かについて解説しているので是非参考にしてみてください。
(1)ガクチカでアルバイトの経験を語るときのフレームワーク
ガクチカはフレームワークに沿って作成する必要があります。
基本のフレームワークに沿ってアピール内容を考えれば、面接官にあなたのガクチカがしっかり伝わります。
ガクチカを伝える際には7つの要素を確実に語る必要があります。
・経験
・背景
・課題点
・アクション
・結果・変化
・経験からの学び
・仕事への活かし方
この7つの要素を盛り込んで話すことができていれば確実に面接に有利な自己アピールに繋がります。
そのアルバイト経験で培ったことを「今後社会人となった際にどのように活かしていけるのか」に繋げるのがポイントです。
7つの要素のそれぞれの内容に関しては、こちらの記事をご覧ください。
2.【業種別】ガクチカの例文3つ
ここからはアルバイト業種別のガクチカの例文を紹介します。
ここで重要なのは、どのような業種であっても必ず同じ流れでガクチカの文面は作成できる点です。
飲食店のアルバイトや、コンビニ店員、イベントスタッフなどアルバイトの職種は様々で仕事内容もまったく異なりますが、ガクチカの語り方は同じです。
ここでジャンルのまったく異なる3つのアルバイト経験を例に挙げて、アピール文を作ってみましょう。
順に解説します。
(1)飲食(居酒屋)
アルバイトの例文の1つ目は、飲食関係のレストランでのアルバイトについて紹介します。
①能力・性格
私には、周囲の仲間をまきこみ、どのような状況でも常にポジティブな雰囲気で働くことができる状況を生み出す能力があります。
②背景
この能力は、連日100万円以上を売り上げる人気のレストランでのアルバイトリーダーを務め、忙しい週末や繁忙期を何度となく乗り越えてきた経験から身につきました。
そのレストランは売り上げこそ好調でしたが、常に人手不足でアルバイトスタッフが疲弊しきってしまい、接客に支障をきたしていた時期がありました。
③課題点
接客がやや雑になり、お客様からクレームをもらうことも少なくありませんでした。
④アクション
そこで、私は2つの改善案を店長に提案しました。 1つはアルバイトスタッフの休憩時間をきちんと確保すること。 もう1つはアルバイトスタッフが接客するお客様の客単価を出し、月ごとに客単価が良かったアルバイトスタッフにミニボーナスを与えることです。
Point:アルバイトスタッフのモチベーションを上げるための施策を自ら考えて発信したことをアピール
⑤結果・変化
これによりアルバイトスタッフのモチベーションは上がり、お店全体の接客も良くなったと口コミ評価も上がりました。
⑥能力の再確認
この経験から、周りのスタッフのモチベーションを上げ、皆がいきいき働ける環境を作り出す能力が養われました。
⑦仕事への活かし方
これから社会人になっても、自らの積極的なアイディアで周りをうまく巻き込んでいき、会社全体がポジティブな雰囲気に包まれるような環境づくりができればと思います。
この例文のポイントは、積極性がありポジティブな影響を周りに与えることができている点です。
どの業種にもつなげやすいアピールポイントになっていて素晴らしいですね!
例文では連日100万円いじょうを売り上げるレストランと強調していますが、この額はガクチカの内容とは関係ありません。
重要なのは、考え実行したプロセスなので、たとえこういった人気店などでなくても思考プロセスを伝えることを心がけましょう。
(2)警備員
アルバイトの例文の2つ目は、警備員としてのアルバイトについて紹介します。
①能力・性格
私には、どのような状況でも仕事をやりきる忍耐力があります。
②背景
この能力は、屋外での警備員のアルバイトを通して、夏の暑さや冬の寒さに耐えて仕事をやり遂げた経験により身につきました。
③課題点
警備員のアルバイトでは、主に屋外の屋根のない場所で駐車場整備をすることがメインでしたが、かなり多くの車が出入りする場所であったことと、気候に左右されるところが大きかったため、数回のアルバイトで辞めてしまう人が大半でした。
何事もやり遂げなければ気が済まない性分だったので、どうにかこの過酷な状況を乗り切れる方法がないかを考えました。
やはり体力をつけること、これに尽きると思ったのです。
Point:他の人が挫折しても自分はやり遂げる強い意志があることをアピール
④アクション
アルバイト前には十分に睡眠をとり、体を鍛えるためエクササイズも欠かさず、徹底的な自己管理をおこないました。
⑤結果・変化
結果的に平均1カ月から3カ月で辞めてしまう離職率の高い職場で約3年間病欠・遅刻なしでアルバイトをやり遂げることができました。
⑥能力の再確認
この経験から、どれだけ過酷な労働状況においても自己管理を徹底し、仕事をやり遂げる忍耐力を身につけることができました。
⑦仕事への活かし方
社会人になっても、身につけた忍耐力を武器に粘り強く業務をこなしていきたいと思います。
この例文のポイントは、周囲との差別化と忍耐力が身についた過程を説明している点です。
社会人には欠かせない要素をしっかりアピールできていますね!
(3)家庭教師
アルバイトの例文の3つ目は、家庭教師のアルバイトについて紹介します。
①能力・性格
私には、問題点と徹底的に向き合い、改善する能力があります。
②背景
この能力は、中学生の家庭教師のアルバイトで、苦手分野をもつ生徒を多く担当し、その苦手分野を克服させることを通して身についたものです。
担当していた中学校2年生の生徒は、英語が大の苦手でした。
③課題点
アルファベットを見るだけでも嫌な気分になるほど苦手意識が強くなってしまい、英語の科目だけが平均点を大きく下回り成績全体の足を引っ張っていました。
親御様からは、英語はもう駄目だから他の科目でなるべくカバーできるようにしてあげて欲しいと言われましたが、やはり苦手な英語の点数を底上げするのが一番だと考えた私は、英語強化に努めました。
Point:人の意見に流されず、自分の目で最善の解決策だと思える案を考える力をアピール
④アクション
一旦英語の科目だけを中1の初めに勉強する内容まで難易度を下げ、一から教えることにしたのです。
最初は消極的だった生徒も、だんだん中1の内容に関しては理解ができるようになり、少しずつ英語に対する苦手意識が薄れてきているのを感じました。
その結果、平均して毎回30点前後しか取れなかった英語の科目で70点ほどまでは取れるようになったのです。
⑤結果・変化
これで全科目の合計点数がかなり底上げされ、結果的にその生徒は第一志望の高校に合格出来ました。
⑥能力の再確認
この経験から、大きな問題点があっても、その改善に真剣に取り組み、改善していける能力が身につきました。
⑦仕事への活かし方
働く際にも、このような「解決が難しい問題」はたくさんあると思いますが、最後まであきらめず解決方法を探して最終的に問題となる事項を解消できるように努めたいと思っています。
この例文のポイントは、親御さんの言葉に反したアクションを取った理由を含めている点です。
積極性やアイディアの発想力をうまくアピールできていますね!
ここでは3つのアルバイト経験を例に出しましたが、この限りではありませんよね。
ご自身のアルバイト経験にもとづくPRが上手くできないと感じる場合もあるかもしれません。
アピールのない人でも、自己PRを作る方法をこちらの記事で紹介しているので、参考にしてください。
内定者のガクチカを参考にしよう
学生時代に力を入れたことは、書類選考でも面接でも、大切なアピール要素です。でも立派な体験談が思いつかなかったり、上手に伝えられなかったりして、苦労している人も多いのではないでしょうか。
そこで活用したいのが、『人気企業内定者の「ガクチカ」まとめ』です。
「ガクチカまとめ」ではガクチカの作り方や、内定者の回答例を多数収録しており、短い時間で高クオリティのガクチカを作ることができます。ガクチカまとめを活用して、選考を突破しましょう。
3.ガクチカでアルバイトの経験を語る時の注意点3つ
ガクチカでアルバイトの経験をアピールする際には、必ずおさえておきたい3つの注意点があります。
- アピールポイントは1つに絞る
- 言葉を明瞭にする
- どう仕事に活きるのかポイントを話す
最後にこの3つについて分かりやすくまとめておきましょう。
自己PRの文面を考える際には、この3つを押さえていれば大丈夫! 必ずあなたの魅力が面接官に伝わりますよ。
(1)アピールポイントは1つに絞る
ガクチカを語る際の注意点1つ目は、アピールポイントは1つに絞るということです。
業務内容を事細かにアピールする人がいますが、これはあまり効果がありません。
アピールポイントを複数含めてしまうと、1つ1つの内容が薄くなり、面接官の印象に残りにくくなってしまいます。
例えば、「接客のアルバイトでレジや電話対応、顧客の案内をしていた」と言われても、何をアピールしたいのかが分かりません。
改善としては、「店の回転効率を高めるために、席の配置を考えながら顧客の案内をしていた」など、業務内容でなく、工夫したポイントやなぜその行動をとったのかを中心に、アピールポイントを1つに絞って説明すると良いでしょう。
アピールポイントを1つ決め、詳しく説明することによって、面接官の印象に残りやすくなります。
(2)言葉を明瞭にする
注意点2つ目は、言葉を明瞭にするということです。
面接においてガクチカで面接官に対し長所をアピールする際に、話がまとまらず「話が長すぎて分かりづらい」という印象を与えることは避けるべきです。
人は一度良く分からない言葉を聞いてしまうと、そのあとの話を理解するのが難しくなってしまいます。
例えば、「居酒屋のバイトリーダーを務めた」という言葉は、居酒屋のバイトリーダーというのがどんな役割を担うのか分かりにくいです。
面接官からしたら「バイトリーダーってどんな仕事をするのだろう」という疑問が生じてしまいます。
改善としては、「ホールのバイトリーダーとして、全体を把握しバイトメンバーに指示出しをしていた」など、業務内容が第三者にも分かるように伝えると良いでしょう。
身内で固有の言葉を使うのは避け、抽象的な言葉は具体的にして相手に分かりやすくしましょう。
(3)どう仕事に活きるのかを話す
注意点3つ目は、アルバイト経験をどう仕事に活きるのかを話すということです。
今のアルバイトの内容が直接的には志望先での仕事内容と関連性が薄い場合もあるのではないでしょうか。
例えば飲食店のアルバイト経験を、自動車販売の仕事に活かすとなるとジャンルが違い過ぎて難しいように思えませんか?
ですが、業種がどれだけかけ離れていても、そのアルバイト経験をこの先の社会人生活に活かすことは可能です。
要は話し方次第で何とでもなります。
大切なのは、アルバイトで培った能力が新しい職場で新社会人として働く上でどのような形で役に立つのかを明確に伝えるということ。
この点をしっかり面接官に伝えられれば、ガクチカは確実に面接で役に立ちますし、面接官は「こんな学生なら雇いたい」と思ってくれるに違いありません。
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4.まとめ
アルバイト経験でガクチカを語る上で、ただ単にバイトを真面目に頑張ったことをアピールしても効果がないことはお分かりいただけたのではないでしょうか。
ガクチカをうまくアピールし、面接官の印象UPに繋げるコツはとてもシンプルです。
アルバイトの経験で得たものはとても多いはず。
その経験を活かして「自分ならこういう形で企業に貢献できる」と論理的に話ができると良いですね!
今回はガクチカを語る際の文章の作り方に特化したお話になりましたが、面接においては話し方や所作もとても大切なポイントとなります。
これらのポイントに関しては、ぜひコチラの記事も参考にしてください。
今回お話しした内容はどのジャンルのアルバイトでも応用が可能です。
ガクチカはその語り方が重要です!
ここでお話ししたコツを理解し実践すれば、面接官にあなたの魅力を100%伝えきることができます!
内定獲得を目指して頑張りましょう。